- Chronologia DogMatiqua -
ルネサンスから1990年までの、重要そうな事項らを網羅した年表
[1501] [1601] [1701] [1751] [1801] [1826] [1851] [1876] [1901] [1921] [1941] [1951] [1961] [1971] [1981] [site top] Witzkrieg boP
    ≪ ま え せ つ ≫
  • この年表は、われわれが見ている≪現在≫に近い時代の見通しをつけるためのもの。あるいは、これも一種の「近現代史を描いた小説」として制作
  • ご覧のようにまったくの未完成+不十分なれど(随時更新を予定)、しかし他に似たようなものがないので、何らかのお役に立つかも?…と公開へ
  • 年代等がはっきりしていない事項については、なるべく≪定説≫っぽいものを採用したつもり。また、何の断りもなく出ている2ケタの数字は、おおむね該当年代の下2ケタ
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  • 「英=イギリス」のように、西=スペイン 蘭=オランダ 普=プロイセン 墺=オーストリア…などの一般的略語を使用
1501 - 1600
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[15c.末-] イタリア・ルネサンス美術全盛。ボッティチェリ(-1510)、ダヴィンチ(-1519)、ミケランジェロ(-1564)、ラファエロ(-1520)など
[1502] ジョスカン・デプレ「ミサ曲 第1集」
[1506] クラナッハ「ヴィーナスとキューピッド」
[1508] エラスムス「痴愚神礼賛」
[1513] マキャベリ「君主論」
[-16c.中] フランドル・ルネサンス美術全盛。ボッシュ(-1516)、デューラー(-1528)、ブリューゲル1世(-1569)など
[1516] トマス・モア「ユートピア」
[1522] ルターによる独語訳「新約聖書」
[1533] ホルバイン「大使たち」
[1536] カルヴァン「キリスト教綱要」
[1541] ミケランジェロ「最後の審判」完成
[1549] 仏ジャヌカンが、パリでの活動を開始。世俗的歌曲を量産して名を残す
[1552] ラブレー「ガルガンチュワ物語」
[1555] ノストラダムスの予言書「諸世紀」
[1560?] 作者不詳「水滸伝」
[1570?] 生前から「ブリタニア音楽の父」と呼ばれ広く尊敬を受けたバードが、非国教徒への迫害を避けてロンドンを去る
[1576?] 呉承恩「西遊記」
[1577] パレストリーナ、教皇の依頼により典礼聖歌集の改革に着手
[1580] モンテーニュ「エセー(随想録)」
[1590] スペンサー「妖精の女王」
[1591] 千利休、自害を強いられる
[1593] 奇想と寓意の画家アルチンボルド、生地ミラノで没
[1595] シェイクスピア「ロミオとジュリエット」
[1598] フィレンツェの「カメラータ」芸術復興運動を背景に、歴史上最初のオペラ、ペーリ「ダフネ」がこの年までに初演さる(諸説あり)
[1600] J.ダウランド「あふれよ、わが涙」
[1600] シェイクスピア「ハムレット」
[1600] 楽譜が現存する最古のオペラ、ペーリ「エウリディーチェ」
[1507] 独の地理学者ヴァルトゼーミュラーが、新大陸を「アメリカ」と命名
[1510] ポルトガルが、インドのゴアを占領
[1517] ルター「95ヶ条の論題」(宗教改革運動の始まり)
[1522] マゼラン探検隊のセビリャ帰還
[1525] ドイツ農民戦争→ルターの右傾化
[1527] 神聖ローマ帝国軍が、反・旧教意識のもとに(?)ローマ市内で破壊と略奪→伊ルネサンス運動は衰退へ
[16c.初] マスケット(火縄銃)の発明
[1533] 侵略者ピサロが200人の兵と13丁の火縄銃で、インカ帝国を滅ぼす
[1534] ヘンリー8世、英国教会を創設
[1534] カソリック原理主義のイエズス会、スペインにて発足。創設メンバーの1人ザビエルが、布教のため49に日本へ
[1538] プレヴェザ海戦の勝利により、イスラムのオスマン帝国が地中海を制圧
[1543] コペルニクス「天球の回転について」
[1543] ヴェサリウスによる解剖学の革新
[1558] エリザベス1世即位→英国教会体制の確立
[1562] 仏宗教内乱(ユグノー戦争、98年「ナントの勅令」まで)
[1565] スペイン、フィリピンの征服を開始(71年に、マニラを制圧)
[1568] ネーデルラント独立戦争(-1609)
[1569] メルカトル、世界地図を出版
[1571] レパント海戦、スペイン軍がトルコに勝利(スペイン王国の最大全盛期)。参戦していたセルバンテスが重傷を負う
[1582] ユリウス暦の廃止→グレゴリオ暦へ
[1588] スペイン無敵艦隊、英国海軍に惨敗
[1600] 地動説支持者G.ブルーノ、火刑台に死す
[1600] 英国による「東インド会社」設立
[1600] 日本、関ケ原の戦役
[1500-1700] 宗教改革運動とその反動の中で、「魔女狩り」旋風が全欧州に。その犠牲者は、最大900万人に及ぶとも



[1535] 英国王ヘンリー8世の、キャサリンとの離婚→アン・ブーリンとの再婚を認めなかった大法官トマス・モア、処刑さる

[1547(?)] ヘンリー8世の死後、アン・ブーリン(エリザベス1世の母)姦通罪で処刑さる
[1550] ストラパローラ「楽しい夕べ」←西欧世界で初めて、「メルヒェン」を集成したような著作
[1553] キャサリンの娘「流血のメアリ1世」、カソリック原理主義による大恐怖政治
[1558-1603] メアリ1世の死後、エリザベス1世の治下で、英国は安定と興隆へ

[1587] スコットランド女王メアリ・スチュアート、亡命先のイングランドでエリザベス1世暗殺に失敗し(?)処刑さる→英西戦争の原因に

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1601 - 1700
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1605] セルバンテス「ドン・キホーテ」
[1606] シェイクスピア「マクベス」「リア王」
[1606] カラヴァッジオ、友人を刺殺→逃亡生活の中で「闇の様式」を生む
[1606?] 王世貞?「金瓶梅」
[1607] バロック・オペラの革命、モンテヴェルディ「オルフェオ」初演
[1608] フレスコバルディ、ローマ聖ピエトロ大聖堂のオルガン奏者に就任(当時のオルガニストとしての、最高の栄誉)
[1609] グロティウス「海洋自由論」
[1609?] ケプラー「夢」←月へ旅し月人に会う、というSFの元祖的作品
[1610] ダン「宗教詩」
[1611] 「欽定 英訳聖書」
[1620] ベーコン「ノヴム・オルガヌム」
[1625] 新国王チャールズ1世の結婚式のためカンタベリーに赴いた「国王付オルガニスト」ギボンズ、その地で死去
[1625] グロティウス「戦争と平和の法」
[1627] ドレスデンの宮廷作曲家シュッツによる、初の独語オペラ「ダフネ」(台本は、ペーリ版「ダフネ」の独訳)
[1637] デカルト「方法叙説」
[1637] 世界初の、市民に公開された「オペラハウス」がヴェネツィアに開く
[1637] コルネイユ「ル・シッド」→絶対主義フランス「古典主義」文学の隆盛へ
[1642] モンテヴェルディ最後のオペラ「ポッペーアの戴冠」
[1649] デカルト「情念論」
[-17c.中] 欧州各地で、バロック絵画の隆盛。エル・グレコ(西 -1614)、ルーベンス(ベルギー -1640)、ベラスケス(西 -1660)、レンブラント(蘭 -1669)など
[17c.後半] カストラート(去勢男性歌手)の技巧を持ち味とする「ナポリ派オペラ」が盛ん
[1651] ホッブズ「リヴァイアサン」
[1653] ウォルトン「釣魚大全」
[1657] シラノ・ド・ベルジュラック「月世界旅行記」
[1658-61頃?] 「謎の画家」フェルメールが、「牛乳を注ぐ女」、「デルフト眺望」などの代表作を描く
[1662] モリエール「女房学校」
[1667] ミルトン「失楽園」
[1667] パリのパレ・ロワイヤルで、世界初の「展覧会」が開かれる
[1668] ラ・フォンテーヌ「寓話」
[1670] パスカル「パンセ」
[1672] 仏宮廷楽長リュリがオペラの独占上演権を獲得し、バレエや合唱の要素が目立つ「叙情悲劇」でナポリ派に対抗
[1674] ボワロー「詩法」←仏・古典主義文学理論の集大成。著者は「新旧論争」古代派の頭目として、近代派のC.ペローらと対立
[1677] ラシーヌ「フェードル」
[1678] 仏の社交誌「メルキュール・ギャラン」が、「クレーブの奥方」に関する読者アンケートを実施(文学ジャーナリズムの萌芽)
[1677] スピノザ「汎神論」
[1678] バニャン「天路歴程」
[1679?] 蒲松齢「聊斎志異」
[1682] 井原西鶴「好色一代男」
[1686] フォントネル「複数世界についての対話」←『他の恒星の周りにも惑星があり、そこには「宇宙人」がいる』…と説いた書
[1689] パーセル、友人の経営する女子高の生徒らによる上演のために、バロックオペラの名作「ディドとエネアス」を作曲
[1690] ロック「人間悟性論」
[1690] ベティ「政治算術」←社会現象の研究に自然科学の方法論を適用せよ、と提案。統計学や経済学の元祖(?)
[1693] この頃、松尾芭蕉が「おくのほそ道」を執筆
[1601] ティコ・ブラーエ没、ケプラーがプラハ宮廷天文官の職を継承
[1601] エリザベス1世による「救貧法」(浮浪者・窮乏農民を毛織物工場へ)
[1610] ガリレイ、改良望遠鏡による天文観測を重ね「星界の使者」で地動説を支持
[1616] 仏王ルイ13世、欧州人として初めてジャガイモを食す? 追ってジャガイモの本格栽培が、アイルランドからスタート
[1616] ローマ教会、地動説を「異端」と確認
[1618] 新旧教徒の対立が元で、独30年戦争(-1648)→ドイツの荒廃
[1619] 北米最初の黒人奴隷20人が、バージニアに到着
[1619] ケプラー「世界の調和」
[1620] メイフラワー号の清教徒、アメリカへ
[1628] 英ハーヴェイによる「血液循環論」
[1632] ガリレイ「天文対話」
[1633] ガリレイ、地動説を放棄
[1637] デカルト、「屈折光学」等の「3部作」
[1637] 蘭で「チューリップ・バブル」の崩壊
[1638] 幽閉中のガリレイ、「新科学対話」
[1641] 英国議会とチャールズ1世の対立が激化、内乱勃発
[1642] 仏パスカル、史上初の計算機とされる「パスカリーヌ」を開発
[1643] ルイ14世即位、フランス絶対主義王政の確立へ
[1648] 宰相マザランの政策に反発したパリ民衆、王宮をバリケードで囲んで蜂起
[1649] 英チャールズ1世、議会派により処刑さる(清教徒革命)
[1650] クロムウェルの英国、アイルランドとスコットランドを征服し圧政を敷く。52-54には第1次英蘭戦争も
[1654] アイルランドのアッシャー大司教と英ケンブリッジ大のライトフットにより、「天地創造」をBC4004年に想定する説が提唱さる(以後、キリスト教原理主義における定説に)
[1660] クロムウェル死後の混乱に乗じ、チャールズ2世による王政復古
[1665] コルベール、仏財務総監に就任(その部下の1人がシャルル・ペロー)
[1665] 62年創立ロンドン王立協会から、世界初の学術雑誌「哲学会報」
[1665] 王立協会の中心人物フック、顕微鏡による観察を「ミクログラフィア」として公刊
[1671] 露の農民反乱指導者、ステンカ・ラージン処刑さる
[1671] ニュートン、微積分法を発見
[1682] ルイ14世、ルーブルからベルサイユ宮殿へ
[1682] ロシア、ピョートル1世即位
[1682] クエーカー教徒のW.ペンが、米ペンシルバニアに平和的共同体を創設
[1683] レーウェンフック、微生物を発見
[1684] ライプニッツ、独自に発見した微積分法を発表。99年以降、ニュートンとの間に先取権をめぐるいさかいが発生
[1685] フリードリヒ大選挙侯、ユグノー亡命者・数10万人を仏から受け入れ、プロイセン公国発展の元を作る
[1687] 英ジェームズ2世による「信仰の自由宣言」
[1687] ニュートン「プリンキピア」、いわゆる「万有引力」の発見
[1689] イギリス、名誉革命→立憲君主政治
[1603] 出雲の阿国による「歌舞伎踊り」が、京都で盛ん。07年には江戸へ進出













[1620] ケプラーの母、魔女の嫌疑を受ける。裁判は無罪となるも、ケプラーは30年、極貧のうちに死去


[1634] バジーレ「話の中の話(ペンタメローネ)」





[1641] 英「星の間の裁判」の検閲制度廃止により、粗悪だが廉価で大衆向きの「チャップ・ブック」の出版が盛んに









[1661] 江戸幕府、関所通行に当たり女性に手形の携行を義務づけ



[1678] ラファイエット夫人「クレーヴの奥方」

[1683] 江戸で、いわゆる「八百屋お七の大火」。火刑死の時、お七は推定15歳
[1687] 仏フェヌロン「女子教育論」
[1687] 井原西鶴「好色五人女」(さきの「八百屋お七」の物語を含む)

[1692] 新大陸で最後の魔女狩り、ニューイングランドのセーレム事件
[17c.末] 仏ルイ14世の宮廷周辺で、「古典主義」への反発と初期フェミニズム的文芸運動として(?)、「おとぎ話(Contes de Fees)」が大流行
[1696] レリチエ嬢「おとぎ話集」
[1697-98] マリー・ドーノワ(ドーノワ伯爵夫人)「おとぎ話集」
[1697] シャルル・ペロー「過ぎし昔の物語」
[1698] ミュラ伯爵夫人「おとぎ話」
[1698] ジャン・ド・プレシャック「小さい小さい話」
[1698] シュバリエ・ド・メリ「挿し絵入りおとぎ話」
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1701 - 1750
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1704-17] ガラン仏訳「アラビアン・ナイト」
[1705] 若きJ.S.バッハが、遠い北方リューベックに巨匠ブクステフーデをたずねる
[1715] ル・サージュ「ジル・ブラース」←16c.から流行した悪漢小説の最高傑作
[1716] クープラン、当時の画期的名著「クラブサン奏法」を、幼きルイ15世に献呈
[1719] デフォー「ロビンソン・クルーソー」
[1719] D.スカルラッティ、ポルトガルへ。以後、イベリア半島から還らず
[1720] 近松門左衛門「心中天網島」
[1725] ヴィヴァルディ「四季」
[1725] ルーブル宮サロン・カレで開かれた仏王立アカデミー展が、「サロン」の語源となる
[1726] スウィフト「ガリバー旅行記」
[1726] ラモー「理論的音楽の新体系」を著し、近代和声学の基礎を築く
[1728] J.ゲイ「乞食オペラ」の電撃的大成功。庶民的で風刺の利いた「バラッド・オペラ(ジングシュピール)」の誕生
[1729] J.S.バッハ「マタイ受難曲」初演
[1733] ヴォルテール「イギリス通信(哲学書簡)」→啓蒙主義の全盛時代へ
[1733] 初期コミックオペラの画期的作品・ペルゴレージ「奥様女中」初演の大成功
[1741] J.S.バッハ「ゴールドベルク変奏曲」
[1741] ヘンデル「メサイア」、ダブリンで初演
[1748] 浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」初演
[1748] モンテスキュー「法の精神」
[1748] ラ・メトリ「人間機械論」
[1749] フィールディング「トム・ジョーンズ」
[1749] ヘンデル「王宮の花火の音楽」
[1750] J.S.バッハ、バロック音楽の集大成「フーガの技法」を未完成のままに死去
[-18c.中] 仏を中心に、ワトー、ブーシェ、フラゴナールなどロココ絵画が盛ん
[18c.] 自動演奏装置のルーツの1つ「オルゴール」は、この世紀に発明されたとか
[1701] スペイン継承戦争(-13)→仏絶対主義、衰退へ
[1703] いわゆる「赤穂浪士の討ち入り」事件
[1704] ニュートン「光学」
[1705] ハレー、「ハレー彗星」の軌道周期を予言
[1707] イングランドとスコットランドが合併、大ブリテン王国へ
[1707] この頃、バイオリンの名器「ストラディヴァリウス」が製作される
[1709] 英アン女王、世界初の著作権保護法を制定
[1712] 英ニューコメン、世界最初の実用的蒸気機関を開発
[1713] ロシアの「開明的専制君主」ピョートル大帝、ペテルブルグに遷都
[1714] ファーレンハイト、水銀温度計を発明
[1720] 伊クリストフォリ、今日的「ピアノ」の1号機を開発(現存、54鍵)
[1721] 1700年からの北方戦争に、ピョートル大帝が指揮するロシアが勝利。敗れたスウェーデンが衰退へ
[1725] スイスのショイヒツァー、「ノアの大洪水で死んだ人」の化石を発見(実はサンショウウオの古種)
[1733] 英ジョン・ケイ、織布工程を改良
[1733] デュ・フェイ、電気の「+と−」を発見
[1735] パリ王立科学アカデミーの地球測量が、デカルト的世界観を斥けニュートンを肯定
[1735] スウェーデンのリンネ「自然の体系」
[18c.前] イギリスを起点にジャーナリズムの発達が始まる
[1740] オーストリア継承戦争(-48)→ハプスブルグ家の衰退、フリードリヒ2世治下のプロイセンが勃興
[1742] セルシウス、「摂氏」の温度を考案
[1745] 仏モーペルテュイ「人間および動物の起源」←遺伝学と進化論の先駆
[1749] ビュフォン「博物誌」刊行開始(-没後の1804まで、全44巻)
[1710] ミュラ伯爵夫人「おとぎ話集2」
[1715] ワッツ「子どものための神さまと教訓の詩」←後世、キャロルのパロディの題材に

[18c.中] 今日にもある通俗メロドラマのルーツ(?)的な小説、仏アベ・プレヴォー「マノン・レスコー」(31)、仏マリヴォー「マリアンヌの生涯」(31)、英リチャードソン「パメラ」(40)、同「クラリッサ・ハーロウ」(47)などが人気を呼ぶ。またそのスタイルをポルノ化した英J.クレランド「ファニー・ヒル」(48)も、ひそかな大当たりに




[1740] 女帝マリア・テレジア(マリー・アントワネットの母)の即位→オーストリア継承戦争(-48)の勃発
[1740] ガブリエル・ド・ヴィルヌーヴ夫人「美女と野獣」

[1745] ポンパドゥール夫人が仏ルイ15世の寵姫となり、国政の実権を握る

[1745] 児童書出版史上の巨人ニューベリが、ロンドンに書店を開く
[1749] シャトレ侯爵夫人による、ニュートン「プリンキピア」仏語完訳。序文を書いたヴォルテールは、夫人の愛人の1人だったとか
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1751 - 1800
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[18c.後] 曹雪芹「紅楼夢」
[1751] ディドロ、ダランベールらの「百科全書」刊行開始(-72)
[1752] 「奥様女中」のパリ公演に、賛否の大激論。支持派のJ-J.ルソーが、その方向性を追った「村の占い師」を制作→後の「カルメン」にまで続く、仏オペラ・コミックの興隆へ
[1758] ケネー「経済表」(重農主義)
[1759] ヴォルテール「カンディード」
[1760] スターン「トリストラム・シャンディ」
[1762] ルソー「社会契約論」
[1765] ウォーポウル「オトラント城」←「ゴシック(・ホラー)小説」の起源的作品
[1767] ジェームズ・スチュアート「政治経済学の諸原理」(重商主義)
[1772] ハイドンの“交響曲”45番 「告別」、たった13人の楽師により初演
[1774] ゲーテ「若きウェルテルの悩み」
[1774] ウィーンで成功できなかったグルックが、かっての教え子マリー・アントワネットの庇護を求めてパリへ。結果、仏伝統の「叙情悲劇」を再興しイタリア派を押し返す大成功
[1775] ボーマルシュ「セビリャの理髪師」
[1776] アダム・スミス「諸国民の富」
[1776] 上田秋成「雨月物語」
[1776-88] ギボン「ローマ帝国衰亡史」
[1776] ジェファーソン等「アメリカ独立宣言」
[1778] ミラノ・スカラ座がオープン。最初の演目はサリエリ「見知られたエウローパ」
[1781] カント「純粋理性批判」
[1781] シラー「群盗」
[1782] ラクロ「危険な関係」
[1789] 2月、シェイエス「第3身分とは何か」。8月、仏国民議会「人権宣言」
[1789] ベンサム「道徳と立法の諸原則」
[1791] モーツァルト、この年に「魔笛」「クラリネット協奏曲」「レクイエム」らを残して死去
[18c.後半-] 英のレイノルズやゲインズバラ、仏のダヴィドやアングルらの新古典主義絵画が盛ん
[1795] ゲーテ「ウィルヘルム・マイスターの修行時代」→ドイツ・ロマン主義の勃興
[1797] ケルビーニ「メデア」←形式的にはオペラ・コミックでありながら題材が神話、重厚な音楽性、しかも深刻な内容、残虐悲惨な結末…と、オペラ史のエポックになる作
[1797] サド「悪徳の栄え」
[1798] マルサス「人口論」
[1798] ワーズワス、コールリッジ「叙情詩集」→英ロマン主義が興る
[18c.中盤] 欧州における「反自涜キャンペーン」の、突然の高まり(フーコーの説より)
[1753] 王立協会会長の王室医スローンによる収集をベースに、大英博物館の創設
[1756] 7年戦争が勃発。63、プロイセンの勝利とオーストリアの敗北に終わる
[1757] 「プラッシーの戦い」に英国が勝利、インドでの覇権を確立
[1760頃] イギリス、産業革命
[1763] 英仏植民地戦争に英国が勝利、仏は北米植民地をすべて喪失
[1764] 伊ベッカリーア著「犯罪と刑罰」による、中世的司法制度への批判
[1769] 英ワット、蒸気機関を改良
[1770] アメリカ、「ボストン茶会事件」
[1771] エンデヴァー号の観測調査隊(68-)が、多くの収穫をもって南洋から英に帰還
[1772] オーストリア、ロシア、プロイセンによる第1次ポーランド分割
[1774] 杉田玄白等「解体新書」
[1775] アメリカ、独立戦争
[1778] 「動物磁気治療」のメスメルがパリで開業、大評判に。また彼の「理論」は後に、ホフマンやバルザックらの19c.文学に大影響
[1783] モンゴルフィエ兄弟、有人熱気球の飛行に成功
[1785] 英で「タイムズ」紙の前身が創刊
[1785] 英カートライト、力織機を発明
[1788] 仏ラグランジュ「解析力学」で、今で言う「エネルギー保存則」を提唱
[1789] 仏ラヴォアジェ「科学原論」で自説を集大成、近代的物質観のベースを確立
[1789] アメリカでワシントンが初代大統領に
[1789] 仏で1月「三部会」召集、6月に同・閉鎖。7月、パリの民衆がバスチーユ監獄を襲撃→フランス大革命
[1792] フランス王制廃止→第1共和政
[1793] 仏ジロンドの失脚→ジャコバン独裁
[1793] 米ホイットニー、「綿繰り機」を発明
[1794] 5月、ラヴォアジェが断頭台に刑死
[1794] 7月、仏テルミドールの反動。ジャコバン粛正さる
[1794] 仏エコール・ポリテクニーク創設、初代校長はラグランジュ
[1795] 第3次ポーランド分割により、ポーランド王国滅亡→ロシア西方進出へ
[1796] 英ジェンナー、安全な種痘法を開発
[1799] 伊ヴォルタ、電池を発明
[1799] 仏「ブリュメール18日」のクーデターにより、ナポレオンが権力掌握
[1756] マリー・ルプランス(ボーモン夫人)「美女と野獣」(ヴィルヌーヴ夫人の40年の作の、リライトに近いもの)


[1762] ゴールドスミス、ニューベリの書店から「プルターク英雄伝」
[1762] ルソー「エミール」。同年の「社会契約論」とともに発禁処分を受け、ルソーはジュネーブに亡命
[1762] たった6歳の神童モーツァルトが、女帝マリア・テレジアの御前で演奏
[1762] 露エカチェリーナ2世がクーデターにより即位。同年、夫のピョートル3世を暗殺
[1770] マリー・アントワネット(14歳)、仏王太子ルイ16世(15歳)と結婚
[1773] エカチェリーナ2世、プガチョフの叛乱を残虐に弾圧(-75)。開明から反動へ
[1780] オーストリアの女帝マリア・テレジア、死去
[1782] ムゼーウス「ドイツ人の民間童話」
[1785] 「首飾り事件」の発覚が、ベルサイユ宮廷と貴族層の腐敗を明るみに
[1789] ブレイク「無垢の詩」
[1789] ナウベルト「ドイツ人の新しい民間童話」
[1793] 1月のルイ16世処刑に続き、10月16日、マリー・アントワネット断頭台に刑死
[1793] 11月、仏ジロンドのロラン夫人、断頭台に刑死。「自由よ、汝の名においていかに多くの罪が犯されていることか!」
[1795] 世界に先駆けて製陶を工業化した「女王御用陶工」英ウェッジウッド、死去
[18c.末-19c.初] 英児童文学の世界には、反動主義と教訓主義が横行(トリマー夫人、シャーウッド夫人など)
[1800] ジェルメーヌ・スタール(スタール夫人)「文学論」←啓蒙主義の論を総括した上での、近代的・社会的・客観的文学論
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1801 - 1825
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[19c.初] この頃北米で、スピリチュアル(黒人霊歌)・ワークソングなどを起点に「黒人音楽」の発達が始まる。また南米リオでは、庶民の住む路地裏でサンバが誕生
[1802] ノヴァーリス「青い花」
[1804] シラー「ウィルヘルム・テル」
[1805] ベートーベン「フィデリオ」←「魔笛」と同様に「ジングシュピール」の発展形
[1806] クライスト「こわれがめ」
[1806] ナポリ王となったナポレオンの兄ジョゼフが、「カストラート」歌手の育成を禁止
[1808] ゲーテ「ファウスト」第1部
[1808] C.フーリエ「四運動と一般運命についての理論」
[1812] バイロン「チャイルド・ハロルドの旅」
[1814] サリエリ、「会議は踊る」と言われたウィーン会議の音楽面を演出
[1814] 滝沢馬琴「南総里見八犬伝」第1輯
[1814] アングル「グランド・オダリスク」
[1815] ホフマン「悪魔の美酒」
[1816] グリム兄弟「ドイツ伝説集」
[1819] ショーペンハウエル「意志と表象としての世界」
[1819] スコット「アイヴァンホー」
[1820] ウェーバー「魔弾の射手」←初めての独「国民的オペラ」
[1820] シェリー「解放されたプロメテウス」
[1821] ヘーゲル「法哲学」←「ミネルヴァのふくろうは、日暮れてから飛びたつ」
[1822] ドラクロワ、「ダンテとヴェルギリウス」により衝撃的デビュー。先行したジェリコーとともに、仏ロマン主義絵画の中核に
[1824] ベートーベン「交響曲9番」初演、管弦楽だけで77名の演奏者を要す
[1824] シューベルト弦楽4重奏曲14番「死と乙女」
[1825] プーシキン「オネーギン」
[1825] ブリア・サヴァラン「味覚の生理学」
[1801] 英国、アイルランドを併合
[1802] 「天体力学」(1799)の著者ラプラス、ナポレオンに「神なき宇宙観」を説く
[1803] 英ドールトン、近代的原子論を提唱
[1804] ナポレオン戴冠
[1805] 独の薬剤師ゼルチュルナー、アヘンからモルヒネを抽出
[1807] 米フルトン、蒸気船を発明
[1808] マドリッド市民が、反仏蜂起→ナポレオン没落の端緒に
[1809] 仏ラマルク「動物哲学」←人類史上初の、「進化論」を語った著作。なお同年、ダーウィンが英で生誕
[1811] 英ラッダイト運動(機械破壊運動)
[1812] ナポレオン、ロシア戦線で大敗→14年、連合軍がパリ入城
[1813] スウェーデンのベルツェリス、今日的な化学記号(水素=H、酸素=O…)を提案
[1814] ナポレオン敗戦後の処理をめぐり、「ウィーン会議」
[1814] スティーヴンソン、蒸気機関車を発明
[1815] ナポレオン、エルバ島を脱出し「百日天下」。追って、ウィーン会議は反動的な議定書の調印で終わる
[1821] 英ドーバーと仏カレー間に、汽船定期航路が開設
[1821] ギリシャ独立戦争(29年にトルコから独立)
[19c.初] 中南米諸国の多くが、スペイン・ポルトガルから独立
[1823] アメリカ、「モンロー宣言」
[1824] 仏カルノー、熱機関の理論的研究
[1825] 英国、機械輸出を解禁(産業革命の輸出)
[1825] 露ニコライ1世、進歩的将校によるデカブリストの叛乱を残虐に弾圧
[1801] 「史上最大の教育者」ことペスタロッチの主著、「ゲルトルートは如何にその子を教えるか」
[1802] ナポレオン、中等教育機関「リセ」を開設
[1806] ラム姉弟による再話「シェイクスピア物語」、追って08「オデッセイの冒険」
[1806] ブレンターノ+アルニム「少年のふしぎな角笛」
[1808] A.L.グリム(グリム兄弟とは他人)「子どもの童話」
[1810] グリム兄弟の収集したメルヒェンの草稿が、ブレンターノに送られる→「ブレンターノ手稿」。19c.末に再発見、1924公刊
[1812] ビュッシング「民間伝説、メルヘン、聖者伝」
[1812] グリム兄弟「子どもと家庭のメルヒェン集(KHM)」初版
[1813] オースティン「高慢と偏見」
[1816] 仏ソフィ・ジェルマンが独学により数学で大きな業績をあげ、女性として初めて仏学士院の会議に出席
[1816] A.L.グリム「リーナの童話の本」
[1818] 21歳のメアリ・シェリーのデビュー作「フランケンシュタイン、または現代のプロメテウス」
[1819] ホフマン「くるみ割りとネズミの王さま」
[1820] プーシキン「ルスランとリュドミラ」
[1822] スタンダール「恋愛論」←「羞恥心は恋に生命を与える」
[1825] グリム兄弟「KHM」、50編の抜粋版(“小さな版”)の発刊によって商業的成功へ
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1826 - 1850
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1827] シューベルト「冬の旅」(28年没)
[1827] ハイネ「歌の本」
[1828] 孤高の画家ゴヤ(1746生)、仏ボルドーに死す
[1829] ロッシーニ「ウィリアム・テル」。この時期から劇場の照明に「ガス灯」が用いられ始め、演出がより多彩に
[1829] 葛飾北斎「富嶽三十六景」
[1829] 若干20歳の天才メンデルスゾーン、バッハ「マタイ受難曲」を100年ぶりに演奏
[1830] ユーゴーの戯曲「エルナニ」初演の大騒動を機に、仏ロマン主義運動が爆発
[1830] ポーランド出身のショパン、ワルシャワ蜂起の敗北を悼む「革命のエチュード」
[1830] ベルリオーズ「幻想交響曲」
[1830] コント「実証哲学講義」
[1830] ドニゼッティ「アンナ・ボレーナ」(ヘンリー8世の妻アン・ブーリンの悲惨な「メロドラマ」)。並んで31ベリーニ「ノルマ」など、プリマドンナの超絶技巧と狂乱の場面を売りとした「19世紀伊ロマン派オペラ」の勃興
[1830] スタンダール「赤と黒」←文学における「大小説」全盛時代の始まり
[1830] テニスン「抒情詩集」
[1831] ドラクロワ、仏7月革命の“栄光の3日間”を描く「民衆を率いる自由の女神」
[1832] クラウゼヴィッツ「戦争論」
[1833] 歌川広重「東海道五十三次」
[1833] バルザック「ウージェニー・グランデ」
[1834] シューマン『音楽新報』を創刊し、作曲家兼批評家として活躍
[1835] E.A.ポー「ハンス・プファールの無類の冒険」
[1836] マイアベーア「ユグノー教徒」←仏グランド・オペラの隆盛
[1836] グリンカ「イヴァン・スサーニン」←露・国民主義オペラの第1弾
[1836] ゴーゴリ「検察官」
[1836] プーシキン「大尉の娘」
[1839] ディケンズ「オリヴァー・ツイスト」
[1841] E.A.ポー「モルグ街の殺人」
[1841] フォイエルバハ「キリスト教の本質」
[1842] 初期ヴェルディの代表作「ナブッコ」、祖国統一を目指すイタリア人の情熱をあおる
[1842] ゴーゴリ「死せる魂」
[1842] ワーグナー「リエンツィ」初演の成功により楽壇にデビュー
[1845] E.A.ポー「盗まれた手紙」
[1846] バルザック「従妹ベット」
[1846] プルードン「貧困の哲学」
[1847] マルクス「哲学の貧困」
[1847] サッカレー「虚栄の市」
[1848] マルクス「共産党宣言」
[1848] 小デュマ「椿姫」
[1848] ロバート・オーウェン「精神と実践における革命」
[1848] 若きG.ロセッティやJ.E.ミレーらが「ラファエル前派兄弟団」を結成
[1849] キルケゴール「死に至る病」
[1849] 「48年の革命運動」に参加したワーグナーが当局に追われ、64年にまでいたる放浪生活をスタート
[1849] マイアベーア「予言者」で、舞台に電気照明が用いられる
[1850] ホーソン「緋文字」
[19c.中] 英コンスタブルやターナー、仏コローやJ.F.ミレーらによる風景画の革新
[19c.中] 北米の「黒人音楽」として、ブルース・ミンストレル・ボードヴィルなどが発達
[1827] 独オーム、オームの法則を発表
[1827] 英ブラウン、ブラウン運動を発見
[1828] 英、アイルランド旧教徒への制度的差別を撤廃
[1828] 無学なジャクソン大統領の治下、アメリカの政治・行政が独自なものに発達
[1830] 英マンチェスターとリバプール間に、鉄道開通
[1830] 仏7月革命。その成功が、欧州各地の自由主義者・民族主義者らを鼓舞
[1830] オランダ支配下のベルギーでブリュッセル市民が蜂起、31年に独立
[1830] ロシア支配下のポーランドで、ワルシャワ市民が蜂起するも敗北
[1830] 英ライエルの著書「地質学原理」が、仏キュビエの「激変説」を否定
[1831] 英ダーウィン、ビーグル号の航海へ
[1831] 伊カルボナリ党の革命が失敗するも、統一を目指し「青年イタリア」運動興る
[1832] 英「第1次選挙法改正」により選挙権を拡大
[1833] 英ファラデー、「電気」の性質を包括的に説明
[1834] 小国分立のドイツ、統一を目指しプロイセン主導で「関税同盟」を結ぶ
[1834] R.オーウェンの指導下、英「全国労働組合連合」結成
[1835] 米モース、「モールス符号」を発明
[1836] 選挙権のさらなる拡大を請願する英「チャーチスト運動」興る(-48)
[1839] 仏ダゲール、銀板写真を発明
[1839] 独シェーンバイン、オゾンを発見
[1840] アヘン戦争(-42)
[1840] 英ヒューウェルが、史上初めて「科学者(scientist)」という語を提唱
[1842] パンチカード・システムによる自動ピアノ「オートホーン」の発明
[1842] 英、労働者保護の「10時間労働法」
[1842] 墺のドップラーが、天体観測の結果からドップラー効果を発見
[1847] 英バベッジ、機械式自動計算機を設計。当時は未完成に終わるも1985-91年に実機が製作され、みごとに稼動
[1848] 仏、普選運動への弾圧に怒ったパリ市民が蜂起。「2月革命」→第2共和政
[1848] 3月、プロイセンとオーストリアの各首都で市民が蜂起→「3月革命」。しかし、ドイツ統一をはかるフランクフルト国民議会は調整がつかず
[1848] サルディニア王国がオーストリアに宣戦するも(第1次イタリア統一戦争)、敗北
[1848] 米、対メキシコ戦争に勝利。新たに獲得したカリフォルニアで「ゴールドラッシュ」
[1848] 12月、仏「2月革命」の帰結はナポレオン3世の大統領就任
[1848] ケンブリッジ大学による共通ルールの提唱によって、競技「サッカー」の誕生
[1849] 英「海洋法」廃止により自由貿易の確立へ
[1849] 露「ペトラシェフスキー事件」。社会主義者としてドストエフスキーが連座し、死刑執行寸前に減刑を受ける
[1850] 独クラウジウス、熱力学の第1・第2法則を発表
[1850-] ガラス湿板の発明により、ネガ-ポジ式写真術の普及が始まる
[1826] フレーベル「人間の教育」←「人間は誰でも、神的なものが人間の形をとって現れつつあるもの、神の賜物として、認識され保育されるべき」
[1826] クーパー「モヒカン族の最後」
[1829] インドのベンガル総督が、ヒンドゥー寡婦の殉死を禁止
[1830-50] ジョルジュ・サンドの執筆が盛ん
[1830] 7月革命の影響下、仏で「カリカチュール」および「シャリバリ」誌の創刊など、風刺画の大ブーム。その中から、天才風刺画家オノレ・ドーミエの登場
[1830] 米初の女性ジャーナリストことアン・ニューポート・ロイヤルが、週刊新聞を創刊
[1832] 仏ルイ・フィリップ王への激しい風刺が政府の弾圧を招き、ドーミエが罰金300フラン+禁固6ヶ月の刑を受く
[1833] 英「工場法」により児童の労働を規制
[1837] 英ヴィクトリア女王即位(-1901)
[1835] アンデルセン「童話集」第1巻、「即興詩人」
[1837] 「ゲッチンゲンの7教授事件」。独で反動的な旧憲法の復活に反対したグリム兄弟らが、大学を追放される
[1839] キャサリン・シンクレア「たのしい家」。やがて来るナンセンス文学の先駆
[1840] ベヒシュタイン「ドイツ童話の本」
[1840] 当時の名ピアニストであったクララ・ヴィークが、シューマンと結婚
[1841] 風刺まんが週刊誌「パンチ」、英で創刊。後に日本で言う「ポンチ絵」の語源に
[1842] 英、婦人・年少者の鉱山労働を禁止
[1844] デュマ「モンテ・クリスト伯」「三銃士」
[1847] C.ブロンテ「ジェーン・エア」
[1847] E.ブロンテ「嵐が丘」
[1847] 弟フェリックス以上の楽才を認められていたファニー・メンデルスゾーン、没。半年後、その追悼曲を残して弟も没
[1850] S.ウォーナー「広い広い世界」
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1851 - 1875
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1851] メルヴィル「白鯨」
[1852] 作家デュ・カンによる世界初の写真集「エジプト、ヌビア、パレスチナとシリア」
[1852] ツルゲーネフ「猟人日記」
[1853] 画家T.ルソーらの運動によって、仏フォンテーヌ・ブローの森が自然保護区に
[1853] ヴェルディ「椿姫」
[1853] 20歳のブラームスが、デュッセルドルフにシューマンを訪れる。シューマンはその才能をたたえ作品の出版にも協力した後、自殺未遂を経て56に没
[1853] ナダールの写真スタジオがパリに開く
[1854] グリム兄弟「ドイツ語辞典」第1巻
[1854] ソロー「森の生活」
[1855] 写実主義絵画の主導者クールベ、パリ万博に対抗し仮設の小屋で個展を開催
[1855] ホイットマン「草の葉」
[1856] ボードレール「E.A.ポーの生涯と作品」
[1857] ボードレール「悪の華」。後に風俗壊乱のかどにより罰金刑を受く
[1857] フローベール「ボヴァリー夫人」。後に風俗壊乱を告発されるも無罪に
[1858] オッフェンバック「地獄のオルフェオ(天国と地獄)」→20c.初まで続く「オペレッタ」ブームの端緒に
[1859] ゴンチャロフ「オブローモフ」
[1859] ディケンズ「二都物語」
[1861] ナポレオン3世の後援によるワーグナー「タンホイザー」の「パリ版」初演が、大不評に終わる。ボードレールがこれを擁護
[1861] J.S.ミル「功利論」
[1862] ユーゴー「レ・ミゼラブル」
[1862] リストやワーグナーらの急進ロマン主義「新ドイツ派」への反発を表明し、ブラームスがウィーンに居を移す
[1862] H.スペンサー「第一原理」
[1862] 伊墺の開戦にともない、後の「メフィストフェレ」(68)の作者ボーイトがガリバルディの「赤シャツ隊」義勇軍に参加
[1863] リンカーン「ゲッティスバーグ演説」
[1863] マネ「草上の食事」、同65「オランピア」らの露骨な表現が、世に大悪評。ボードレールがこれを擁護
[1864] G.モロー「オイディプスとスフィンクス」がサロンで大好評を博し、その出世作に
[1865] テーヌ「芸術哲学」
[1865] ルードヴィヒ2世の後援により、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」(59)初演
[1865] 南北戦争の終結が、南部ニューオリンズに「ジャズ」発生のきっかけを作る
[1866] ドストエフスキー「罪と罰」
[1867] ゾラ「テレーズ・ラカン」
[1867] マルクス「資本論」
[1869] ヴェルディ「アイーダ」、スエズ運河の開通式にて初演
[1869] トルストイ「戦争と平和」
[1871] マゾッホ「毛皮を着たヴィーナス」
[1872] サミュエル・バトラー「エレホン」
[1873] J.シュトラウス2世「こうもり」
[1873] ヴェルレーヌがランボーを銃で撃ち負傷させた「ブリュッセル事件」。同年、ランボー「地獄の季節」
[1874] ビゼー「カルメン」
[1874] パリで「匿名芸術家協会展」。モネ、ドガ、ピサロ、ルノワール、セザンヌらが参加。まとめて世の嘲笑・失笑を浴び、モネの作品の題名から「印象派」の蔑称が誕生
[1874] ムソルグスキー「展覧会の絵」。また歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」上演も大好評により、ロシアの国民的音楽家に
[1851] ロンドンで、世界初の万国博覧会
[1851] 仏フーコー、振り子の実験で地球の自転を証明
[1851-64] 中国、「太平天国の乱」
[1852] ナポレオン3世が戴冠→第2帝政
[1853] 今日に続くピアノ製作会社「スタインウェイ」、NYにて発足
[1853] ゴールドラッシュ渦中のカリフォルニアで、リーヴァイ・ストラウスが「ジーンズ」を発売
[1853] 交霊実験のカラクリをファラデーが指摘するも、英心霊研究の熱はおさまらず
[1855] パリ万国博覧会
[1856] 独にて、ネアンデルタール人の化石発見
[1856] クリミア戦争(53-)、南下をめざすロシアはトルコと英仏伊の連合軍に敗北
[1857] セポイの叛乱。58に鎮圧→英は東インド会社を解散、インドの全面的植民地化へ
[1857] 第2帝政下の仏で、パリの市街改造を指揮したオスマンへの叙勲
[1859] 第2次イタリア統一戦争、伊仏がオーストリアを破るもナポレオン3世の日和見により統一ならず
[1859] ダーウィン「種の起源」
[1860s] 「太平天国の乱」の影響で出世の道を阻まれた秀才青年・陳魚門、在来のゲームを改良して「麻雀」を発明
[1861] 独バイエルンで、「始祖鳥」の化石発見。進化論に説得力を与える
[1861] 「青年イタリア」とサルディニア王国勢力の協力により、統一イタリア王国の樹立(首都はフィレンツェ)。独立を宣言した国会には、下院議員・ヴェルディの姿が
[1861] ロシア、「農奴解放令」。逆に窮乏化した農民が、都市流入→下層労働者に
[1861] 米、南北戦争。65北軍勝利→約400万人の黒人奴隷が解放さる
[1864] ロンドンの国際労働者集会で、マルクス・エンゲルスらの指導下に第1インターナショナル発足
[1865] クラウジウス、熱力学の第2法則に「エントロピー」の概念を導入
[1866] 普墺戦争の帰結(普軍勝利)にともない、伊はヴェネツィアを獲得
[1867] 軍事強国プロイセン、「北ドイツ連邦」の中心に。一方でオーストリア・ハンガリー二重帝国も成立、ドイツは2大勢力分立へ
[1868] 日本、明治政府が誕生
[1869] 米、大陸横断鉄道の開通
[1869] 英「ネイチャー」誌、創刊
[1869] 露「ネチャーエフ事件」。後に、ドストエフスキー「悪霊」(71)のモデルに
[1869] 露メンデレーエフ、「元素の周期律」を発見
[1869] 英「アマチュア水泳協会」の設立
[1871] 普仏戦争(70-)の敗北により、仏第2帝政が崩壊→パリ・コミューン。勝利したプロイセンの主導下で、ドイツ帝国が成立
[1871] パリ・コミューン政権、72日間をもってベルサイユ政府軍に敗北。バリケードの中にはクールベらの姿も
[1871] 米コープ、「定向進化説」を提唱
[1871] 統一イタリア王国、仏軍撤退後のローマに遷都
[1874] 英科学振興協会・会長ティンダル、講演にて「宗教に対する科学の優越」を宣言
[1874] 英ウィングフィールド、近代的「テニス」を考案
[1874] 米の兵器商レミントン社が、タイプライターを実用化
[1851] 米ジャーナリストのアミーリア・ブルーマーが、より活動的な改良婦人服の普及を提唱
[1851] ショーペンハウエル「女について」←「女性の性格の根本的欠陥は、“不正”」
[1851] 米シンガー、「ミシン」を発明
[1851] ストウ夫人「アンクル・トムの小屋」
[1852] 世界初の百貨店「ボン・マルシェ」、パリに開店
[1854] 英の看護師ナイチンゲールらが、クリミア戦争に従軍
[1855] アファナーシェフ「ロシア民話集」(全8巻、-63)
[1855] 米の女性運動家ルーシー・ストーン、結婚式において「夫婦別姓」を宣言
[1856] S.ヤング「ひなぎくの首飾り」
[1857] 米の才女ディリア・ベーコンが、「シェイクスピアの作はF.ベーコンが書いたもの」という自説の集大成を著作。ほぼ失笑に終わるが、意外にもエマーソンやホーソン(後にトゥエイン)らの支持を受ける
[1857] グリム兄弟「KHM」第7版(最終版)
[1862] 7月・英オックスフォード郊外における、ルイス・キャロルとリデル3姉妹らの伝説的ボート遊び
[1862] ミシュレ「魔女」
[1863] キングズリ「水の子」
[1864] ヴェルヌ「地底旅行」
[1865] キャロル「ふしぎの国のアリス」
[1865] J.S.ミル、英国議会にて初めて婦人参政権を要求
[1866] ドーデ「風車小屋だより」
[1867] マクドナルド「妖精たちとのおつきあい」
[1868] 福沢諭吉「窮理図解」全3巻(通俗科学解説書)によって、日本の近代的児童書出版が始まる
[1868] オルコット「若草物語」
[1868] J.S.ミル「女性の解放」←「女が解放されていない社会は、男を堕落させる」
[1869] アイデア店長マーガレット・ゲッチェルのもと、NYメイシーズ百貨店が年100万ドルの売り上げを達成
[1869] ヴェルヌ「海底2万里」
[1871] 米の交霊術師ヴィクトリア・ウッドハルが、政治活動を開始。自ら新聞を創刊しマルクス「共産党宣言」を米で初めて掲載、また性の解放を主張。一時は女性運動界の最大のスターとなるも多くのスキャンダルが発覚、翌年の大統領選には惨敗
[1871] キャロル「鏡の国のアリス」
[1871] オレゴンの婦人参政権論者アビゲイル・ダニウェイ、週刊新聞を創刊。北西部-中西部の運動に大きな影響を
[1872] マクドナルド「お姫さまとゴブリン」
[1872] ウィーダ「フランダースの犬」
[1872] 明治政府による「学制公布」
[1872] 福沢諭吉「学問のすすめ」
[1872] クーリッジ「ケティ物語」
[1873] 渡部温・訳「通俗 伊蘇普(イソップ)物語」
[1874] 東京に「女子師範学校」設立さる
[1875] 「19番目の妻」ことアン・イライザ・ウェブの反逆が、米モルモンの教祖ブリガム・ヤングを窮地に→一夫多妻の法的禁止へ
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1876 - 1900
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1876] バイロイト祝祭劇場にて、ワーグナー「ニーベルンクの指輪」4部作初演
[1876] ロンブローゾ「犯罪人」
[1876] トルストイ「アンナ・カレーニナ」
[1878] チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」
[1878] エンゲルス「空想から科学へ」
[1879] ファーブル「昆虫記」第1巻
[1880] ロダン、「地獄の門」の制作に着手
[1880] ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
[1881] パリに芸術キャバレー「黒猫」が開店、後の「シャンソン」振興のベースとなる
[1881] バートン英訳「アラビアン・ナイト」
[1882] バクーニン「神と国家」
[1883] マルクス、ロンドンにて死す
[1883] ガウディ、「サグラダ・ファミリア教会」の建築スタート(現在も建築中)
[1884] スーラが「独立美術家協会」を組織、無審査展覧会を開く
[1885] パリ留学中の医師フロイト29歳、シャルコーの催眠術治療に感銘を受ける
[1885] ニーチェ「ツァラトゥストラかく語りき」
[1886] ゾラ「作品」(この小説のモデルにされたセザンヌは、以後、中学以来の親友だったゾラと疎遠に)
[1886] リラダン「未来のイヴ」
[1887] マイブリッジの写真集「動物の運動」
[1887] コナン・ドイル「緋色の研究」
[1887] パリのオペラ・コミック座で、上演中の悲惨な大火災。オッフェンバック「ホフマン物語」の総譜も消失
[1890] この頃、アメリカ中西部-南西部で「ラグタイム」が大流行
[1890] ヴァン・ゴッホ、ピストル自殺
[1890] 森鴎外「舞姫」
[1890] ドビュッシー「月の光(ベルガマスク組曲)」
[1890] マスカーニによるヴェリズモ(リアリズム)・オペラの先駆、「カヴァレリア・ルスティカーナ」の爆発的大成功
[1891] ゴーギャン、タヒチへ第1回目の滞在
[1892] マスカーニの刺激を受けたレオンカヴァルロ「道化師」が、また爆発的大成功。だがともに、いわゆる一発屋で終わる(?)
[1892] ベルリンでのムンク展が物議の対象となり、一時中止。しかしかえって評価を高め、翌年には「叫び」が描かれる
[1893] ワイルド「サロメ」
[1893] メーテルランク「ペレアスとメリザンド」
[1895] セザンヌ、56歳にして初の個展
[1895] フロイト、催眠術治療を否定した「ヒステリー研究」をブロイアーと共著。また、W.フリースとの熱烈な文通(-00)の過程で「エディプス・コンプレックス」を発見
[1895] 今日に続くヴェネツィア・ビエンナーレ、第1回が開催される
[1896] フロイト、「精神分析」という語を発明
[1897] デュルケーム「自殺論」
[1898] クリムトら「ウィーン分離派」が、その拠点「分離派館」を築く
[1898] ゾラ、ドレフュスの無実を訴えた「我、弾劾す」。これが反ユダヤ陣営と当局の反発を買ったため、一時英へ亡命
[1899] コンラッド「闇の奥」
[1900] フロイト「夢判断」
[1900] トリノで「第1回芸術写真展」
[1900] ベルクソン「笑い」
[1876] 米ベル、電話を発明
[1876] 米にてプロ野球リーグが発足
[1877] 伊スキャパレリ、火星の地図を作成。後に仏フラマリオンや米ロウェルがそこに「運河」を見出し、火星人存在の臆説を呼ぶ
[1877] 米エジソン、蓄音機(レコード)を発明
[1878] 独、「社会主義鎮圧法」
[1878] 英仏で同時に、印刷用網目写真法の発明
[1879] 南アでズールー戦争が勃発
[1880] ロール紙を用いて「録音再生」が可能となった自動ピアノの発明。やがて音の強弱や、ペダル情報の記録も可能に
[1881] 露アレクサンドル2世、ナロードニキにより暗殺さる
[1881] 米ガーフィールド大統領、暗殺さる
[1882] 独コッホ、結核菌を発見
[1882] 嘉納治五郎「講道館柔道」の発祥
[1885] 仏パスツール、狂犬病ワクチンを開発
[1886] 5月1日、全米で労働条件改善を求めるスト。「メーデー」の始まりとなる
[1886] この頃、スウェーデンのアレニウスが「温室効果」による地球温暖化を予言
[1887] 米マイケルソンとモーリーが、「光速度の一定」という実験結果を得る
[1887] 蘭ド・フリース「突然変異」を発見
[1888] 米イーストマン社、ロールフィルムを発売
[1888] 独ヘルツ、電磁波を発見
[1889] 米エジソン、キネトスコープ(覗きからくり式の映画)を発明
[1889] 大革命100周年記念パリ万博。エッフェル塔が建てられる
[1889] 仏革命100周年を期し、パリにて第2インターナショナル発足(第1インターは、その以前に自然消滅)
[1891] 米の体育教師J.ネイスミス、冬季の室内競技として「バスケットボール」を考案
[1891] 蘭デュボア、ジャワ猿人を発掘
[1891] 内村鑑三、「不敬」事件
[1892] 露イワノフスキー、ウィルスを発見
[1893] 英バドミントン協会が発足
[1893] 米フォード、初めて「自動車」を製作
[1893] シカゴ万博(そのコンセプトが保守的)
[1894] 日清戦争
[1894] 仏ドレフュス事件→反ユダヤ主義の高揚
[1895] 独レントゲン、「X線」を発見
[1895] 孫文、第1次革命に失敗して日本へ亡命
[1895] 仏リュミエール兄弟による、「映画」(シネマトグラフ)の発明
[1895] 米の体育教師モルガン、テニスとバスケットを参考に「バレーボール」を考案
[1896] 仏ベクレル、「放射能」を発見
[1896] アテネで、第1回・近代オリンピック
[1897] 英J.J.トムソン、陰極線の正体を「粒子(後に電子)」と発見
[1897] バーゼルにて、第1回シオニスト会議
[1898] 英J.ギブによる近代的「卓球」の発祥
[1899] 独バイエル社、アスピリンを発売
[1899] 中国にて、義和団が排外蜂起
[1900] 蘭ド・フリースらが、1865年に発表されていた「メンデルの法則」を再発見
[1900] 世界初の飛行船、ツェッペリン号飛ぶ
[1900] 独プランク、量子仮説を提唱←現代物理学のプロローグ
[1876] キャロル「スナーク狩り」
[1876] トウェイン「トム・ソーヤーの冒険」
[1878] 中絶手術によって巨万の富を得た米の女医アン・ローマン、出廷前日に自殺
[1878] マロ「家なき子」
[1879] イプセン「人形の家」
[1879] ベーベル「婦人論(女性と社会主義)」
[1880] スピリ「ハイジ」
[1883] スティーヴンソン「宝島」
[1883] コッローディ「ピノッキオの冒険」
[1884] トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒険」
[1884] トルストイ「イワンのばか」
[1880s] 日本・自由民権運動の中で、女性の活動が活発に。84岸田俊子「同胞姉妹に告ぐ」
[1886] 東京で基督教婦人矯風会が発足。一夫一婦制の提唱や廃娼運動に取り組む
[1886] キャロル「アリスの地下世界の冒険」(1864年手書き本の復刻)
[1886] アミーチス「クオレ」
[1887] 米ネリー・ブライによる突撃取材が、精神病院の悲惨な実態を暴露
[1887] 管了法による、日本初の「グリム童話」の翻訳
[1888] ワイルド「幸福の王子」
[1888] ロンドンにて、「切り裂きジャック」による連続女性殺害事件
[1888] バーネット「小公女」
[1889] 米ファニー・ファーマーの革新的なクックブックが、今日的「レシピ」の起源に
[1889] キャロル「シルヴィーとブルーノ」
[1889] ラング「青色の童話集」
[1889] ヴェルヌ「15少年漂流記」
[1890] 日本「集会及政社法」、女性の政治活動を全面禁止
[1890] J.ジェイコブス「イギリスのおとぎ話」(「ジャックと豆の木」を含む)
[1891] エジソンによる「キネトスコープ」最初期の作品「ファティーマ」は、ストリップに等しい(?)女性のダンスをフィーチャー
[1891] 「日本初の近代的児童文学」とされる巌谷小波「こがね丸」
[1893] ニュージーランドで、世界で初めて女性の参政権が確立される
[1893] キャロル「シルヴィーとブルーノ 完結編」
[1893] 英メアリ・キングズリーの、単身による西アフリカ探検(95まで)
[1894] キプリング「ジャングル・ブック」
[1894] ルナール「にんじん」
[1895] 樋口一葉「たけくらべ」
[1895] ウェルズ「タイムマシン」、同98「宇宙戦争」
[1898] マリー・キュリー、ラジウムとポロニウムを発見。後者は、出身地ポーランドにちなんだ命名
[1899] デューイ「学校と社会」
[1899] ネズピット「宝さがしの子どもたち」
[1899] 日本「高等女学校令」
[1900] パリ万博で、「アールヌーヴォー」の唐草模様が話題に。また、川上貞奴の舞いが関心を呼ぶ
[1900] 押川春浪「海洋冒険奇譚 海底軍艦」
[1900] 津田梅子、「女子英学塾」を開く
[1900] バウム「オズの魔法使い」
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1901 - 1920
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1901-10s] 初期ニューオリンズ・ジャズの最盛期(「ジャズ」という語の誕生はMid 10s)。さらにそこから、白人的な「デキシー」が派生
[1901] 黒岩涙香「幽霊塔」
[1901] ジャック・マリー・ラカン、仏オルレアンにて生誕
[1902] ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」
[1902] ゴーリキー「どん底」、ジャリ「超男性」
[1902] メリエス「月世界旅行」
[1903] ホフマンスタールがフロイト等「ヒステリー研究」を参照しながら著作した「エレクトラ」、初演が大成功を博す
[1903] E.S.ポーター「大列車強盗」
[1903] 日本で初の歌劇公演、演目はグルック「オルフェウス」
[1904] チェーホフ「桜の園」初演
[1904] マーラー「交響曲 第5番」初演
[1905] マッハ「認識と誤謬」
[1905] マチス・ヴラマンク・ドランらが「フォーヴ(野獣)」との批評を受ける
[1905] 夏目漱石「吾輩は猫である」
[1905] フロイト「機知 その無意識との関係」
[1906] 島崎藤村「破戒」
[1907] ピカソ「アヴィニヨンの娘たち」
[1907] 田山花袋「蒲団」
[1908] ザルツブルグにて、第1回・精神分析国際学会(当時は、「フロイト心理学会」)
[1908] 仏「NRF」誌、創刊。翌年・第2号に掲載のジッド「狭き門」第1部が話題に
[1909] マリネッティ「未来主義創立宣言」
[1909] 牧野省三による時代劇映画・量産のスタート。尾上松之助が大スターに
[1909] レーニン「唯物論と経験批判論」
[1909] 天才ニジンスキーを擁するディアギレフのロシアバレエ団、パリで大人気を博す
[1910] R.シュトラウス「ばらの騎士」
[1911] 精神分析への関心と反発がともに強まる中、フロイトのグループをアードラーとブロイラーが去る。続いて12にシュテッケル、13にユンク、と高弟らの離反が続く
[1911] ルッセル「アフリカの印象」初演
[1912] ミュンヘンでカンディンスキーらにより、「青騎士」創刊
[1912] シュムペーター「経済発展の理論」
[1912] シェーンベルク「月につかれたピエロ」
[1913] パリにおけるストラヴィンスキー+ロシアバレエ団による「春の祭典」初演は、「エルナニ事件」以来の大騒動に
[1913] プルースト、「失われた時を求めて」第1部を自費出版
[1913] NYにて、スティーグリッツらの組織による「アーモリー・ショウ」展。デュシャン「階段を降りる裸体 II」が、世の嘲笑を浴びる
[1913] フッサール「純粋現象学」
[1914] 日本人俳優の早川雪洲、「タイフーン」のヒットによりハリウッドの大スターに
[1915] デュシャン、「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」の制作をスタート(-23、未完成のまま放棄)
[1915] 露ペテルブルグで、マレーヴィチやタトリンらによる「0-10展」←「ロシア・アバンギャルド」誕生
[1915] D.W.グリフィス「国民の創生」、同16「イントレランス」
[1916] H.バル、スイスのチューリヒにダダイズムの拠点「キャバレー・ヴォルテール」を開く。翌年「第1回ダダ展」
[1916] ソシュール「一般言語学講義」
[1916] ホルスト「惑星」
[1916] カフカ「変身」
[1917] NYに進出した白人デキシーバンド「ODJB」による、史上初の「ジャズ」レコード発売。たちまち100万枚を売る
[1917] 浅草オペラの隆盛。そこから「恋はやさし」、「コロッケの唄」などが流行
[1917] シクロフスキー「方法としての芸術」。21ヤコブソン「最も新しいロシアの詩」らとあわせ、「露フォルマリズム批評」の形成へ
[1917] NYアンデパンダン展で、デュシャン「泉」がスキャンダルに
[1917] レーニン「帝国主義論」「国家と革命」
[1917] モンドリアン、垂直・水平の線のみによる純粋抽象の作風へ到達
[1917] 原作コクトー、音楽サティ、美術ピカソ、衣装シャネルによるバレエ「パラード」
[1918] 魯迅「狂人日記」
[1918] シュペングラー「西欧の没落」がベストセラーに
[1919] グロピウス校長による美術学校「バウハウス」、独ワイマールに誕生
[1918] 露革命1周年記念祭にて、作・マヤコフスキー、演出・メイエルホリド「ミステリヤ・ブッフ」初演
[1919] フリッツ・ラング「カリガリ博士」
[1920] サティ「家具の音楽」の初演
[1920] チャペック「R.U.R.」←「ロボット」なる語の発明
[1920] シュヴィタース、各地における「メルツバウ」の建設を開始(-48、作者の死まで)
[1920] フロイト「快感原則の彼岸」
[1920] タトリン「第3インターナショナル記念塔模型」
[1901] 第1回ノーベル賞、受賞者は物理学のレントゲンら
[1901] 英にて「SPレコード(10インチ)」の発売
[1902] 英ラザフォードらが、元素の変換とその際の莫大なエネルギー放射を発見
[1903] 米ポピュラー歌曲が隆盛へ向かう中、NYに「ティン・パン・アレー」が発祥
[1903] 米ライト兄弟、人類初の動力飛行に成功
[1903] 露・社会民主労働党、ボリシェヴィキとメンシェヴィキに分裂
[1903] 新橋-品川間の鉄道開通
[1904] 日露戦争(-05)
[1904] 00パリ五輪の「背泳」に続き、セントルイス五輪では新たに「平泳ぎ」が水泳の競技種目に
[1904] FIFA(国際サッカー連盟)の発足
[1905] 露、「血の日曜日事件」
[1905] 独アインシュタイン、特殊相対性理論「E=mc2」と光量子仮説などを発表
[1906] 米J.S.ブラックトンおよび07仏E.コールによる、アニメーション映画の発明
[1907] 米LA郊外に、巨大スタジオ施設「ハリウッド」の誕生
[1907] ヨシフ・ジュガシビリ(後のスターリン)、ボリシェヴィキの活動資金調達のため、銀行強盗を実行
[1908] 米で画期的に安価な自動車「T型フォード」の発売
[1909] 米ウォルコット、カナダ山中に「バージェス頁岩」化石群を発見
[1910] ハレー彗星の接近が、世界にパニックを引き起こす
[1910] 日本で「大逆事件」
[1910-13] ホワイトヘッド+B.ラッセル「プリンキピア(数学原理)」
[1910-20s] 米にて、自動ピアノの全盛時代(やがて蓄音機の普及・発達、そして大恐慌のあおりにより衰退)
[1911] 中国・湖北省の武装蜂起から、辛亥革命がスタート
[1911] ノルウェーのアムンゼンによる、人類初の南極点到達
[1911] 蘭カマーリング・オンネス、極低温の実験により「超伝導」を発見
[1912] 孫文を臨時大統領に「中華民国」が誕生、清朝最後の皇帝・溥儀が退位
[1912] タイタニック号沈没
[1912] ジュガシビリ、自らをスターリン(鋼鉄の男)と命名
[1912-13] 第1次-第2次バルカン戦争
[1913] ラザフォードの原子モデルとプランクの量子仮説とをあわせ、デンマークのボーアが革新的な原子構造論を発表
[1913] 袁世凱との抗争に敗れた孫文が、日本に亡命
[1914] レコードおよび蓄音機に関する特許の失効により、業界参入する企業が多数
[1914] 第1次世界大戦の勃発。そして独社民党らの戦争支持により、第2インターナショナルは崩壊へ
[1914] 米E.ハードとJ.R.ブレイによる「セルアニメ」の発明
[1915] 独ヴェーゲナー、大陸移動説を発表
[1915] 独軍がベルギー戦線で毒ガスを使用、約5千人が死亡。同Uボートが英の客船を撃沈、約2千人の民間人が死亡
[1915] 日本、対中国の屈辱的「21ヵ条要求」
[1916] アインシュタイン「一般相対性理論の基礎」で、重力場を通る光の屈曲を予言
[1916] ダブリンで武装蜂起→アイルランド共和国、誕生
[1916] 露の「怪僧ラスプーチン」暗殺さる
[1917] 米・中が第1次大戦に参戦
[1917] タカジアスターゼを発見した高峰譲吉の提案により、理化学研究所の創設
[1917] 露「2月革命」、皇帝ニコライ2世が退位。4月、レーニン「四月テーゼ」。7月、ケレンスキー内閣がボリシェヴィキを弾圧。追って「10月革命」、レーニンらによるボリシェヴィキがソヴィエト政権を樹立
[1919] 独労働者党(後のナチス)、結成さる
[1919] 英エディントンが皆既日食の観測により、重力場を通る光の屈曲を確認
[1919] ソ連にてレーニン指導下、第3インターナショナル(コミンテルン)発足
[1919] ラザフォード、α線放射による原子核の破壊実験から「陽子」を発見
[1919] パリ講和会議。独、ワイマール憲法
[1919] ソ連のテレミン、電子楽器の元祖たる「テレミン」を発明
[1920] 米、禁酒法を施行(-33)
[1920] 日本で初のメーデー
[1920] 米ピッツバーグにて、世界初のラジオ定時放送がスタート
[1920] 国際連盟発足するも、米は不参加
[1920s] マイクロフォンの発達。これがポピュラー歌手の唱法にも影響を
[1920] 独ビンディング+ホッヘの論文「価値なき生命の抹殺に関する規制の解除」が、障害者や精神病者らに対する“安楽死”処分を提唱。→追って“価値なき生命”は、ナチスの愛用する語に
[1901] ライエン「夢とメルヘン」←フロイトを参照しつつのメルヒェン解釈
[1902] 清国にて、「てん足」禁止令
[1902] 「少女界」創刊。「大正」時代の少女文化の隆盛へ向け、06「少女世界」、08「少女の友」、12「少女画報」、17「少女号」、23「少女倶楽部」らの創刊が続く
[1902] 手足の不自由な仕立て屋・独マルガレーテ・シュタイフの工房が、後に言う「テディ・ベア」を開発。07には97万個を製造
[1902] 「女性エジソン」こと米マーガレット・ナイトが、ロータリーエンジンの特許を取る
[1902] バリ「小さな白い鳥」←“ピーターパン”のデビュー
[1903] マリー・キュリーと夫のピエールが、ノーベル賞を受賞
[1903] ヴァイニンガー「性と性格」、女性とユダヤ人の劣等性を説く。ベストセラーになったのは、ユダヤ人であった著者の自殺後
[1904] 与謝野晶子「君死にたまふことなかれ」
[1904] 「アンナ・O」ことベルタ・パッペンハイムにより、「ユダヤ人女性同盟」結成さる
[1904] バリの戯曲版「ピーターパン」の初演が大成功
[1904] 米の女性記者アイダ・ターベルによる告発記事の反響により、ロックフェラーの石油トラストが解体へ
[1905] オーストリア出身の平和運動家・作家のメアリ・ズットナーに、女性初のノーベル平和賞
[1906] ネズピット「若草の祈り」
[1907] 米メアリ・ペニントンが食料調査研究所の所長に就任、食品の衛生管理や冷凍貯蔵技術を革新
[1908] ローズ・ノックスが、「ノックス・ゼラチン」の経営者に(米「初の」女性経営者)。週休2日などの進歩的経営で、企業をトップへ
[1908] ラヴェル「マ・メール・ロワ」(ペロー童話集に触発された曲)
[1908] モンゴメリ「赤毛のアン」
[1909] 竹久夢二の初の画集「夢二画集・春の巻」
[1910] アールネによる画期的「昔話の型」分類研究
[1910] 「春がきた」「われは海の子」などにより、「文部省唱歌」の誕生
[1910] バーネット「小公女」
[1910] 生涯に1千編以上の童話を書いたとされる小川未明、その第1童話集「赤い船」
[1911] 1月、「大逆事件」に連座したとされる菅野スガが、幸徳秋水らとともに処刑さる
[1911] バリ「ピーター・パンとウェンディ」
[1911] 平塚らいてう等、「青鞜」を創刊。「元始、女性は実に太陽であった」
[1911] 米コミック作家のW.マッケイ、自作「リトル・ニモ」をアニメ化
[1911] マリー・キュリー、2度目のノーベル賞受賞。夫ピエールは、06年に交通事故死
[1911] バーネット「秘密の花園」
[1912] ドイル「失われた世界」、E.R.バローズ「火星のプリンセス」
[1913] 青鞜社「新らしい女」講演会
[1913] ローザ・ルクセンブルグ「資本蓄積論」
[1914] 「青鞜」の編集長、らいてう→伊藤野枝に交代
[1914] 芸術座「復活」公演の挿入歌、松井須磨子「カチューシャの唄」が大きな話題に
[1914] 竹久夢二「港屋」を日本橋に開き、自作の絵草紙や少女雑貨を販売
[1914] 「少年倶楽部」創刊
[1916] 吉屋信子、「少女画報」誌に掲載の「鈴蘭」でデビュー。またこれを始めとする「花物語」連作のスタート(-24、全52編)
[1917] ブラジル「学校のおてんば娘」
[1917] ウェルズ「月世界最初の人」
[1918] 鈴木三重吉「赤い鳥」を創刊。追って19「金の舟」、22「コドモノクニ」など、20s日本の児童文化全盛期を支える媒体らの登場
[1918] バルトーク「青ひげ公の城」初演
[1918] 芥川竜之介、初の童話「蜘蛛の糸」を「赤い鳥」誌に寄稿
[1918] 与謝野晶子と平塚らいてうの「母性保護論争」に割って入った山川菊栄、“社会主義フェミニズム”を打ち出す
[1918-20s] 本居長世の「新日本音楽」運動から、「赤い鳥 小鳥」「かなりあ」「七つの子」「赤い靴」など創作童謡の名曲が生まれる
[1919] 松井須磨子、島村抱月の後を追って自殺
[1919] 蕗谷虹児21歳、竹久夢二の紹介により「少女画報」の挿絵画家に→たちまちの人気を得て、「抒情画」の創始者に
[1919] ロフティング「ドリトル先生アフリカゆき」
[1919-21] 天活・松竹・日活ら日本映画の新勢力が、女形の起用をやめ女優を採用
[1919] リリアン・ギッシュ主演、D.W.グリフィス「散りゆく花」
[1920] アニメ史上初の「オリジナルキャラクター」として、「猫のフェリックス」がデビュー
[1920] 米、婦人参政権を認める
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1921 - 1940
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1920s] ニューオリンズのジャズメンの多くが全米各地に進出、「ジャズ・エイジ」と呼ばれる活況を作る。特にルイ・アームストロングの22年シカゴ行き・24年NY行きが大評判に
[1920-30s] ルーツ・サンバの黄金時代。その象徴として、女王ことカルメン・ミランダが39に活動の拠点を米へ
[1922] ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」
[1922] LAのキッド・オリーらによる、黒人バンド初の「ジャズ」録音
[1922] M.ヴェーバー「支配の社会学」
[1923] フリッツ・ラング「ドクトル・マブゼ」
[1923] ルカーチ「歴史と階級意識」。コミンテルンの批判を浴びるも、西側で高い評価
[1924] カフカ、ウィーン郊外のサナトリウムにて死す。享年40歳
[1924] マルクス+エンゲルス「ドイツ・イデオロギー」公刊さる→「疎外論」の流行へ
[1924] ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」
[1924] 横光利一「頭ならびに腹」
[1924] キートン「探偵学入門」、「セブン・チャンス」(25)、チャプリン「黄金狂時代」(25)など、ドタバタ喜劇映画の黄金時代
[1924] ブルトン「シュルレアリスム宣言」
[1925] ベルク「ヴォツェック」初演が大成功
[1925] ヒトラー「わが闘争」上巻(26下巻)。著者の生前に、独だけで約1千万部を売る
[1925] 米南部の貧乏白人音楽が、「ヒルビリー」として商品化される
[1926] フリッツ・ラング「メトロポリス」
[1926] プッチーニの遺作「トゥーランドット」初演→世界のオペラ劇場のスタンダードな演目として、いまだ「最新」の作に
[1926] ヘミングウェイ「陽はまた昇る」
[1926] D.エリントンの「ビッグバンド」がスタート。先行したF.ヘンダーソン楽団とともに、NYビッグバンド・ジャズを興隆へ
[1926] カフカ「城」(死後出版)
[1926] エイゼンシュテイン「戦艦ポチョムキン」、ブドフキン「母」
[1927] ハイデガー「存在と時間」
[1927] J.カーン+ハマースタインII「ショウボート」←ミュージカル史上の画期的大作
[1927] マリノフスキー「未開社会における性と抑圧」
[1928] レマルク「西部戦線異状なし」
[1928] ブニュエル+ダリ「アンダルシアの犬」
[1928] ブルトン「ナジャ」
[1928] ブレヒト+ワイル「三文オペラ」(ゲイ「乞食オペラ」の翻案)
[1929] ヤコブソンらによる「プラハ言語学派テーゼ」←いわば、「“構造主義”宣言」
[1929] エイゼンシュテイン「全線」
[1929] 平林初之輔「政治的価値と芸術的価値」、「諸家の芸術価値理論の批判」
[1929] ハメット「血の収穫」、30「マルタの鷹」
[1930] 米で、キューバ発「ルンバ」の流行
[1931] ホルクハイマー、「フランクフルト社会研究所」の所長に
[1931] G.W.パブスト「三文オペラ」
[1931] フォークナー「サンクチュアリ」
[1932] 小津安二郎「生れてはみたけれど」
[1932] ルネ・クレール「巴里祭」
[1933] コジェーヴ、パリにてヘーゲル講義を開始(-39)。戦後の仏思想に大きな影響を
[1933] H.ミラー「北回帰線」
[1933] W.ライヒ「ファシズムの大衆心理」「性格分析」
[1933] F.アステア+G.ロジャースが初共演。以後、34「コンチネンタル」、35「トップハット」など多くの名作ダンス映画を残す
[1933] ラカン、シュルレアリスムの機関誌「ミノトール」に「パパン姉妹の犯罪」を寄稿
[1934] クリスティ「オリエント急行」がベストセラーに。小栗虫太郎「黒死館殺人事件」
[1934] ギャングが牛耳る歓楽街をベースに、カンザスシティ・ジャズの興隆。その代表格のC.ベイシー楽団が、この年に発足
[1935] ベルク、「ルル」を未完のままウィーンに死す
[1935] 夢野久作「ドグラ・マグラ」
[1935] ガーシュイン「ポーギーとベス」初演
[1936] マリエンバートの国際精神分析学会にて、ラカンが「鏡像段階」論を提示。しかし、完ぺきな無視をこうむる
[1936] チャプリン「モダン・タイムス」
[1936] ケインズ「雇用・利子および貨幣の一般理論」
[1937] ミュンヘンにおける「退廃美術展」が、4ヶ月間に約200万人もの観衆を集める
[1937] パリにてバタイユ、カイヨワらが定例「社会学研究会」を開始(-39)
[1937] ピカソ「ゲルニカ」
[1938] サルトル「嘔吐」
[1938] B.グッドマン楽団のLA公演が、歴史的大成功。NYを拠点にした白人系の「スウィング」が、黒人の「ジャズ」を押さえて大流行
[1938] 3月、ウィーンに進駐の独軍部がフロイトらを迫害。6月、フロイト一家は英へ亡命
[1938] 独デュッセルドルフにおける「退廃音楽展」は、新ウィーン楽派らの前衛と米ジャズを「退廃的」と規定
[1938] 亀井文夫「戦ふ兵隊」が公開を拒まれる
[1939] 在ウィーンのトゥルベツコイ、ナチスの迫害のもと、「音韻論の原理」を未完のままに病死。同年の独軍チェコ侵略により、プラハグループも壊滅
[1939] スタインベック「怒りの葡萄」
[1939] フロイト、ロンドンにて死去
[1939] ブラジルの国民的愛唱歌、バホーゾ「ブラジルの水彩画」
[1939] J.フォード「駅馬車」、ワイラー「風と共に去りぬ」、キャプラ「スミス都へ行く」
[1939] チャンドラー「大いなる眠り」
[1939] コイレ「ガリレオ研究」
[1940] メシアン、独軍の捕虜収容所の中で「世の終わりのための四重奏曲」を作曲
[1940] チャプリン「独裁者」
[1940] メイエルホリド、モスクワにて銃殺刑死。「露アヴァンギャルド」が、ここに滅ぶ
[1921] ムッソリーニ指導下、伊ファシスト党が発足
[1922] 米コンプトン、X線(光)の粒子性を検証
[1922] 伊ファシスト党が政権奪取
[1922] 日本共産党、非合法の地下組織として結成さる
[1923] 仏ド・ブロイ、「物質の波動性」を提唱
[1923] 日本、関東大震災
[1924] レーニン死去。翌年にはトロツキーが追放され、ソ連はスターリン独裁へ
[1925] 日本、JOAKによるラジオ放送がスタート
[1925] 日本、「治安維持法」
[1925] 英で有線TVの実験が成功
[1925-] レコードの「電気録音」が普及開始
[1926] ド・ブロイの着想をうけ、墺シュレーディンガーが「波動力学」を構築
[1927] 独ハイゼンベルク、「不確定性原理」を発表
[1927] 日本、「金融恐慌」
[1927] 世界初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」
[1927] 仏マルトノ、電子楽器の先祖「オンド・マルトノ」を発明
[1928] 蒋介石、中国国民政府主席に
[1928] 日本、「三・一五事件」
[1928] 英ディラック、波動力学と特殊相対論を総合した方程式を発表
[1929] 米ウォール街で、「暗黒の木曜日」。世界恐慌始まる
[1929] 米ハッブルによる「ハッブルの法則」の発見が、宇宙の膨張を示唆
[1929] 産児制限運動の主導者で「性交」の語を発明した山本宣冶、右翼に暗殺さる
[1930] ウルグアイにて、第1回FIFAサッカーW杯。決勝で敗れたアルゼンチンの民衆が暴走、優勝したウルグアイと国交断絶へ
[1930] インドのラマンが、アジア人として初のノーベル賞受賞
[1931] 「満州事変」→32、溥儀を執政(34に皇帝)とする「満州国」の建国
[1931] スペイン市民革命
[1932] 英チャドウィック、中性子を発見
[1932] 米アンダーソン、宇宙線の観測により、ディラックが予言した陽電子を発見
[1932] LA五輪にて日本の水泳選手団が、出場したすべての種目で優勝・入賞を獲得。「水泳日本」の絶頂期
[1932] 英で加速器による原子破壊が成功
[1933] 1月、独でナチスが政権奪取。この年のうちに独裁体制を固め、国連を脱退、ユダヤ人絶滅政策を実行へ
[1933] 米プリンストン高級研究所が創設され、ナチスの迫害から逃れたアインシュタインやノイマンらが集う
[1933] ナチス、フロイトの著作を焚書に
[1933] 「プロレタリア作家」小林多喜二、特高警察に虐殺さる
[1934] 毛沢東率いる中国共産軍の「長征」スタート
[1934] ポパー「科学的発見の論理」←「反証可能性」によって科学を定義
[1934] 1月「精神分析中央雑誌」にてユンクは、「“ユダヤ人”フロイトの心理学」および「“ユダヤ的”無意識」を中傷
[1934] 米で電子オルガンおよび電気ピアノの発明
[1935] 湯川秀樹、原子核を結合せしめる「中間子」の存在を予言
[1935] 渋谷の名物「忠犬ハチ公」、死す
[1935] 独で世界初のTV定期放送がスタート
[1936] 1月、日本が国連脱退。追って「2・26事件」
[1936] 内外で好評を博したショスタコーヴィチの風刺的オペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」(32)を、「プラウダ」紙が批判
[1936] 7月、スペイン内戦(-39)。37年4月、独軍のゲルニカ爆撃
[1937] アンダーソンが宇宙線の中に「中間子」を発見するも、湯川中間子とは別物(今言うミュー中間子)
[1937] 7月、日中開戦。11月には伊が国連脱退、「日独伊防共協定」
[1937] 独ヒンデンブルグ号の大爆発事故が、飛行船の時代に幕を閉じる
[1937] 伊ファシスト政権によって26投獄をこうむったA.グラムシ、獄死。約3千ページにも及ぶ「獄中ノート」を残す
[1937] 独ベーテとヴァイツェッカー、恒星のエネルギー源を核融合で説明
[1937] 9月ベルリンにて講演中のユンクは、ムッソリーニおよびヒトラーをさして「あれが“元型”である」と宣言
[1938] 独、オーストリアを併合
[1938] 南ア東方海上でシーラカンス捕獲
[1938] 米のラジオ普及率、82%に(30年には40%)
[1938] 日本軍による「南京虐殺事件」
[1938] 11月、独で「水晶の夜」事件
[1938] 独ハーンとシュトラースマン、ウランの核分裂を発見
[1938] ソ連のカピッツァ、「超流動」を発見
[1938] デュポン社、ナイロンを開発
[1939] 3月、独軍プラハ入城。5月、ノモンハン事件。8月、独ソ不可侵条約。9月、独軍のポーランド侵攻により第2次大戦勃発
[1939] 独における核分裂発見をうけ、独伊などから亡命中の科学者たちが、米ルーズベルト大統領に核兵器開発を進言する書簡。アインシュタインが代表として署名
[1940] 1月・独ブランデンブルク州立病院にて、ナチスによる最初の毒ガス大量殺人が、約20人の精神病者を対象に実行される
[1940] 6月、イタリアが英仏に宣戦布告。同、独軍パリ入城。9月、「日独伊3国同盟」
[1940] トロツキー、メキシコにて暗殺さる
[1940] 米でナイロン・ストッキングが発売され、大流行
[1940s] スターリン独裁下のソ連で、ルイセンコ唱導のラマルキズム進化論が、「国家の御用科学」に
[1920s] 「ブルースの皇后」ことベッシー・スミスらによる「クラシック・ブルース」が盛ん
[1921] 生涯に200冊以上の著書を残した浜田広介の第1童話集「椋鳥の夢」
[1922] パリの書店主・米シルヴィア・ビーチが、雑誌掲載時に発禁処分を受けたジョイス「ユリシーズ」を密かに出版
[1922] 20歳のW.ディズニー、初期作品「シンデレラ」「ジャックと豆の木」らを作るも配給会社が倒産。追って再起を期しての「アリス・コメディ」シリーズの好評
[1923] ブラジャーを発明した米アイダ・ローゼンタールが企業を設立。以後の10年間で100万個を売る
[1923] ザルテン「バンビ」
[1923] 中山晋平「しゃぼん玉」
[1923] 「甘粕事件」、伊藤野枝が夫・大杉栄とともに虐殺さる
[1924] 宮沢賢治、「春と修羅」「注文の多い料理店」を自費出版
[1924] 「華宵事件」。人気挿絵画家・高畠華宵の「日本少年」への転出にともない、一時「少年倶楽部」の部数が激減
[1924] 金田鬼一による、「グリム童話」日本初の全訳
[1925] パリにおける「現代装飾・工業美術国際展」にて、「アールデコ」様式の誕生。また、ココ・シャネルがパリのファッション界の女王に
[1925] 細井和喜蔵「女工哀史」
[1925] ジョゼフィン・ベイカーのパリにおける「黒人レビュー」が、大センセーションに
[1926] 高群逸枝、「近代の超克」的フェミニズムを提唱→後に、大政翼賛的フェミニズムへと「発展」
[1926] ミルン「くまのプーさん」
[1927] グレタ・ガルボ主演「肉体と悪魔」
[1927] ディズニープロ「幸せうさぎのオズワルド」好評を得るも、配給ユニバーサル社から著作権とスタッフの略奪をこうむる
[1928] アールネによる「昔話の型」分類研究を、トムソンが改訂
[1928] ケストナー「エーミールと探偵たち」
[1928] V.プロップ「昔話の形態学」←露フォルマリズムのメルヒェン研究
[1928] ドライヤー「裁かるるジャンヌ」
[1928] 11月、音楽と動画を完全に同期させた革命的アニメ、ディズニー「蒸気船ウィリー号」(「ミッキーマウス」のデビュー作)。NYでの単館上映から、やがて全米での大成功へ
[1929] この年の「赤い鳥」休刊が象徴する、日本の児童文化全盛時代の終わり
[1930s] ディズニー以前からの大手プロ・NYフライシャー社による、「ベティ・ブープ」や「ポパイ」シリーズの都会的な作風が好評
[1930] 日本、婦人公民権案が衆院で可決されるも、貴族院にて否決
[1930] J.スタンバーグ監督に見出されたマレーネ・ディートリヒ、「嘆きの天使」で大ブレイク。追って30「モロッコ」、31「間諜X27」
[1930] ディズニープロ、製作費の赤字補てんのため、ミッキーマウスのキャラクター商品化と新聞連載(コミカライズ)をスタート
[1930] ランサム「ツバメ号とアマゾン号」
[1930] 90歳を過ぎるまで労働争議の現場を指揮したメアリ・“マザー”・ジョーンズ、ワシントンDCに100歳で没。「大地を受け継ぐのは闘士であり、柔和な者ではありません」
[1930] 街頭紙芝居の発祥、そしてその最大のヒーロー「黄金バット」誕生
[1931] ブリュノフ「ゾウさんババール」
[1931] 「少女の友」誌、弱冠19歳の無名画家・中原淳一を抜擢起用。そのブレイクが、同誌を全盛時代へ
[1932] ワイルダー「大きな森の小さな家」
[1934] イレーヌ・キュリーとF.ジョリオの夫妻が、人工放射性物質を作る。35ノーベル賞
[1934] トラバース「風にのってやってきたメアリー・ポピンズ」
[1934] ベルメール、写真集「Puppe(人形)」を自費出版。「1冊も売れなかった」の説あり
[1935] レニ・リーフェンシュタール「意思の勝利」、38「民族の祭典・美の祭典」
[1936] 英の詩人キャロライン・ノートンが夫と別居。以後、女性の財産権や養育権を求めて20年以上闘い続け、英法社会を動かす
[1936] 天才子役シャーリー・テムプルの代表作「テムプルちゃんのえくぼ」
[1936] 「少年倶楽部」人気のピーク、発行部数75万部を記録
[1936] 日本「阿部定事件」
[1936] ベルリン五輪にて、水泳の前畑秀子が金メダル獲得
[1936] 溝口健二「浪華悲歌(なにわエレジー)」、「祇園の姉妹」
[1936] ストリートフィールド「バレエシューズ」
[1937] ヘレン・ケラー来日
[1937] 世界初のカラー長編アニメーション、ディズニー「白雪姫」
[1937] 裏街の歌姫だったエディット・ピアフ、ミュージック・ホールの大舞台へ進出
[1937] トールキン「ホビットの冒険」
[1937] ガーネット「ふくろ小路一番地」
[1937] 日本、対中戦争の激化を機に「女性の社会進出」が進む
[1938] 渡辺はま子「支那の夜」
[1938] 日本、厚生省の発足。「多産報国」主義にもとづき「母性保護」をはかる
[1938] メラニー・クラインとアンナ・フロイトの間に、児童分析をめぐる論争が勃発
[1938] 米コミック誌に「スーパーマン」が初登場
[1939] ビリー・ホリディによるプロテストソング「奇妙な果実」が、大手コロムビア社に録音を拒絶さる。後にマイナーのコモドア社からリリースされ、歴史的大ヒットへ
[1939] 黒人オペラ歌手マリアン・アンダーソンのワシントンDCにおける野外公演が、7万5千人の聴衆を集める
[1940] 中原淳一、「内務省警保局図書課」の官吏により休筆を命ぜらる。「お前の描く少女は、敗戦主義の絵だ」
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1941 - 1950
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1941] フロム「自由からの逃走」、S.ノイマン「大衆国家と独裁」
[1942] 大戦と著作権紛争のWショックにより、米ジャズ界は経済的低迷へ
[1942] H.ボガート+バーグマン主演「カサブランカ」←「君の瞳に乾杯」
[1942] ワロン「行為から思考へ」
[1942] カミュ「異邦人」、「シーシュポスの神話」
[1942] 「ビバップ」の先駆的ギター奏者、C.クリスチャンが早逝。代わってC.パーカーとD.ガレスピーが、そのシーンの立役者に
[1943] サルトル「存在と無」
[1943] ウェーベルン「オーケストラのための変奏曲」(40)、初演
[1943] 稲垣浩「無法松の一生」、黒澤明「姿三四郎」
[1944] いまだ占領中のパリにおける、イブ・モンタンのカウボーイ・スタイルでの衝撃的デビュー
[1944] ボルヘス「伝奇集」。当時は黙殺されるも、62に英訳されて全世界に衝撃を
[1945] ザルツブルグ近郊にて、占領軍の米兵が誤ってウェーベルンを射殺
[1945] M.カルネ「天井桟敷の人々」
[1945] ブリテン「ピーター・グライムズ」
[1945] ロッセリーニ「無防備都市」、「戦火のかなた」(46)、デ・シーカ「靴みがき」(47)、「自転車泥棒」(48)、ヴィスコンティ「揺れる大地」(48)など、伊ネオリアリズム映画盛ん
[1945] メルロ-ポンティ「知覚の現象学」
[1945-50] ビバップ革命の全盛期、「モダンジャズ」の誕生
[1945-55] ビバップの革新を尻目に、NYではむしろR+Bバンドが大流行。これが、「ニュージャズ」時代のジャズメンを育てる温床に
[1945-50s] M.ウォーターズ、H.ウルフらによるシカゴ・ブルースの全盛時代
[1947] アドルノ+ホルクハイマー「啓蒙の弁証法」
[1947] シェーンベルク、ナチスの虐殺を告発する「ワルシャワの生き残り」
[1947] スピレーン「裁くのは俺だ」
[1947] クラカウアー「カリガリからヒトラーへ」
[1949] R.マクドナルド「動く標的」
[1949] レヴィ-ストロース「親族の基本構造」
[1949] オーウェル「1984年」
[1950] ブニュエル「忘れられた人々」
[1950] ピアジェ「発生的認識論序説」
[1950] ワイルダー「サンセット大通り」
[1950] リースマン「孤独な群集」
[1950前後] J.ポロックらを先頭に、米の「抽象表現主義美術」が全世界的大勝利。これ以降、世界のアートの中心地はパリ→NYへ
[1950] 黒澤明「羅生門」、ヴェネツィア映画祭グランプリ
[1950-54] ハリウッドの需要とカレッジコンサートの活況をベースに、軽く爽やかなウェストコースト・ジャズの繁栄
[1941] 6月、独軍がソ連へ侵攻。10月、ゾルゲ事件。12月、日米開戦
[1941] 今西錦司「生物の世界」
[1941] 米NBCによる、世界初のTV商業放送
[1942] 38年のノーベル賞授賞式を機に米へ亡命した伊フェルミの指揮下、シカゴ大学で原子炉の稼動が開始
[1942] 日本軍、ミッドウェイとガダルカナルで敗退→「欲しがりません勝つまでは」
[1943] 朝永振一郎、「超多時間理論」を発表。後に、47年の「くりこみ理論」に発展
[1943] 2月、スターリングラードで独軍が敗退。9月、伊が降伏。10月、日本では「学徒出陣」
[1944] 6月、「ノルマンディ上陸作戦」。8月、連合軍がパリを解放
[1944] 仏サン・テグジュベリ、偵察飛行から還らず
[1945] 7月16日、米ニューメキシコで核実験
[1945] 4月、米ルーズベルト大統領急死(後任はトルーマン)。5月、独が降伏。8月、広島と長崎への原爆投下。同、ソ連が対日宣戦。同、日本が降伏。10月、国際連合が発足
[1946] 英ホイルらが「定常宇宙論」を提唱。かつ、ソ連ガモフの理論を皮肉って「ビッグバン仮説」と命名
[1946] NYでウィーナー、ノイマン、ゲーデルらによる「サイバネティクス会議」第1回
[1946] 43から米モークリーとエッカートが開発していた真空管コンピュータ「ENIAC」、完成(55まで稼動)
[1946] 11月、「日本国憲法」公布
[1946] 12月、仏がベトナムを攻撃「第1次インドシナ戦争」
[1947] 英パウエル、湯川の予言した「パイ中間子」の存在を確認
[1947] 日本の山口良忠判事、「ヤミ米」を喰わずして餓死
[1947] 米ケネス・アーノルド、人類史上で初の「UFO目撃者」となる
[1948] 米ショックレーらがトランジスタを発明
[1948] イスラエル独立→第1次中東戦争
[1948] 米コロンビア社が「LPレコード」を発表
[1948] 「世界人権宣言」国連で採択
[1948] シャノン「通信の数学的理論」
[1948] ウィーナー「サイバネティクス−動物と機械における通信と制御」
[1948] マクドナルド兄弟、LA郊外にハンバーガー専門のドライブインを開く。→50s、「マック」の全米チェーンへと発展
[1948] ローマ教皇ピウス12世、創世記の内容は「寓話」であると宣言
[1949] 米RCAビクター社が「ドーナツ盤(7インチ)」レコードを発表
[1949] 5月、東西ドイツ分裂。9月、ソ連の核実験。10月、中華人民共和国が成立
[1949] 湯川秀樹、日本人初のノーベル賞
[1950] 2月、米で「赤狩り」スタート。6月、日本でレッドパージ。同、朝鮮戦争が勃発
[1941] ディズニープロに労働組合が発足、以後ディズニーの顕著な右傾化。ドナルド・ダックを先頭とする戦争協力作品の製作が相次ぎ、しかも不評+大赤字
[1942] 「戦時雑誌統合令」により、「少女画報」が「少女の友」に併合されるなど、「大正」以来の少女文化に激しい逆風が続く
[1942] 新美南吉、29歳で没。43、「牛をつないだ椿の木」「花のき村と盗人たち」の死後出版
[1943] トラバース「とびらをあけるメアリー・ポピンズ」
[1943] 日本アニメ史に画期的な名作、政岡憲三「くもとちゅうりっぷ」→ファシスト政権による上映禁止
[1944] 日本、「女子挺身勤労令」
[1944] 壷井栄「夕顔の言葉」「海のたましひ」←ファシスト体制への静かな反抗
[1945] サン・テグジュベリ「星の王子さま」
[1945] 4月、日本アニメ史上空前の大作、瀬尾光世「桃太郎 海の神兵」。焼け跡の各都市の、ほぼ無人の映画館にて公開
[1945] リンドグレーン「長靴下のピッピ」
[1946] 戦後日本の焼け跡に、並木路子「リンゴの唄」の大流行
[1946] ヤンソン「ムーミン谷の彗星」
[1946] ジャン・コクトー「美女と野獣」
[1946] マルシャーク「森は生きている」
[1946] 中原淳一、「それいゆ」を創刊(当初は「ソレイユ」)。追って47「ひまわり」
[1947] 「赤本」まんがブームの中から、酒井七馬+手塚治虫「新宝島」がベストセラーに。12月、「漫画少年」創刊
[1947] 日本、教育基本法と学校教育法の公布
[1947] 笠置シヅ子「東京ブギウギ」
[1947] 2月、パリでディオールの初コレクション
[1948] キンゼイ等「人間における男性の性行為」←いわゆる「キンゼイ・レポート」の男性篇
[1948] 山川惣治、横井福次郎、小松崎茂らによる少年向け「絵物語」のブーム。追って54、ブームの生き残り山川の「少年ケニヤ」が社会的論争を呼ぶ
[1949] 「少女」創刊号において、倉金良行(章介)「あんみつ姫」が誕生。54までのロングヒット作となり、同誌を70万部のメジャー誌に←これを「少女まんがの誕生」と見うる
[1949] シルヴァーナ・マンガーノ主演「にがい米」
[1949] C.M.シュルツ「ピーナツ・コミック」により、「スヌーピー」が誕生
[1949] ボーヴォワール「第二の性」
[1950] ルイス「ライオンと魔女」←「ナルニア」シリーズ第1弾
[1950] 戦前の「抒情画家」松本かつぢによる少女まんが、「くるみちゃん」(「少女」誌)
[1950] ブラッドベリ「火星年代記」
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1951 - 1960
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1951] マクルーハン「機械の花嫁」
[1951] サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」
[1952] ケージ「4分33秒」
[1952] ローゼンバーグ「アメリカのアクション・ペインターたち」
[1952] パリでJ.グレコ、G.プラッサンス、レオ・フェレ、バルバラらによる、反骨・反権威の「左岸派」シャンソンの興隆(-60s)
[1952] ベケット「ゴドーを待ちながら」
[1953] バルト「零度のエクリチュール」
[1953] 小津安二郎「東京物語」
[1953] ラカン、サンタンヌ病院にてその≪セミネール≫を開始。9月「ローマ講演」
[1954] A.ブレイキー、M.デイビス、MJQらによる「ハードバップ」の勃興がNYから
[1954] ゴールディング「蝿の王」
[1954] R+B系のラジオDJアラン・フリードの番組名から、「ロックンロール」の語が誕生
[1955] レヴィ-ストロース「悲しき熱帯」
[1955] この頃から、J.ジョーンズやラウシェンバーグらによる「ネオ・ダダ」美術の活動
[1955] ブランショ「文学空間」
[1955] 3月、C.パーカー没。7月、第2回ニューポート・ジャズ・フェスにてM.デイビスが絶賛をこうむる
[1955] ロブ-グリエ「覗く人」、続いたビュトール「時間割」(56)らによる「ヌーヴォー・ロマン」の誕生。世の反発と嘲笑を受けるも、バルトがこれを擁護
[1955] 4月26日、ラカン「≪盗まれた手紙≫についてのセミネール」
[1955] J.ディーン主演「理由なき反抗」。その主題歌「ロック・アラウンド・ザ・クロック」(B.ヘイリーとコメッツ)も大ヒット→R+Rブーム
[1955] G.グールドによるバッハ「ゴールドベルク変奏曲」のスキャンダラスな演奏
[1956] マルクーゼ「エロスと文明」
[1956] 前年ブレイクのB.ヘイリーやC.ベリーに続き、プレスリー、L.リチャード、C.パーキンスらが大ヒットを放つ→R+R黄金時代(-59)
[1956] ロンドンでオズボーン「怒りをこめてふりかえれ」初演が大成功、「怒れる若者たち」の流行語を作る
[1956] A.C.ジョビン+V.D.モライス、「ボサノヴァ第1号」こと「想いあふれて」を作曲
[1956] C.ウィルソン「アウトサイダー」←「怒れる若者たち」を擁護する(!?)実存的批評
[1956] ワイダ「地下水道」、58「灰とダイヤモンド」
[1956] ハミルトン「一体何が今日の家庭を…」←「POP」アートの先駆的作品
[1956] ラカン「セミネールIII 精神病」
[1956] 中平康「狂った果実」、市川崑「処刑の部屋」など「太陽族映画」が話題に
[1956] シュトックハウゼン「少年の歌」
[1956] ギンズバーグ「吠える」。翌年のケルアック「路上」とともに、「ビート・ジェネレーション」の代表作に
[1957] バルト「神話作用」
[1957] バーンスタイン「ウェストサイド・ストーリー」
[1957] チョムスキー「統語構造」
[1957] バディム「大運河」、ルイ・マル「死刑台のエレベーター」などの仏映画が米ジャズを起用。「シネ・ジャズ」の流行語を残す
[1958] セルジュ・ゲンスブール、「リラの門の切符切り」で左岸派の1人として(!?)デビュー
[1958] ヴァレーズ「ポエム・エレクトロニーク」
[1959] シャブロル「いとこ同志」、トリュフォー「大人は判ってくれない」、ゴダール「勝手にしやがれ」…など「ヌーベルバーグ」の登場
[1959] M.デイビスやコルトレーンが「ニュージャズ」の歴史的名盤を連発。またO.コールマンの「フリージャズ」、西海岸のブルーベック4重奏団による変拍子ジャズなども話題に
[1959] W.S.バロウズ「裸のランチ」
[1959] 吉原治良を中心に「具体美術協会」結成さる
[1959] ボサノヴァ映画「黒いオルフェ」(原案V.D.モライス)が、カンヌ映画祭グランプリ
[1959] 秋・NYで、A.カプロウが「ハプニング」アートを創始→後の「パフォーマンス」へ
[1959] グラス「ブリキの太鼓」
[1960] サム・クック「ワンダフル・ワールド」、ドリフターズ「ラストダンスは私に」、レイ・チャールズ「わが心のジョージア」…等々、R+Rに代わってR+Bの大ヒットが続々
[1960] 仏「テル・ケル」誌、創刊
[1960] ペンデレツキ「ヒロシマの犠牲者に捧げる哀歌」
[1960] アプダイク「走れウサギ」
[1960] J.ジョーンズ「塗られたブロンズ」が、「ポップアート」の誕生を予告
[1960] サルトル「弁証法的理性批判」
[1960] 批評家P.レスタニが、アルマンやY.クラインらの欧州ネオ・ダダを「ヌーヴォー・レアリスム」と命名
[1960] ヒッチコック「サイコ」
[1960] コルトレーン「マイ・フェイバリット・シングス」による、「モード奏法」の衝撃
[1951] ノイマン「オートマタの一般的・論理的理論」
[1951] 「サンフランシスコ平和条約」、日米安保条約の締結
[1951] この年のラジオ・フランス「電子音楽研究スタジオ」設立をはじめ、「電子音楽」テクノロジーへの期待が世界で高まる
[1951-54] 日本にて、少年少女雑誌のふろくが豪華すぎだし、かさばる…と、社会問題(?)に
[1952] 米、水爆実験に成功
[1952] 「RCAシンセサイザ」の発明(55説も聞く)。先駆的なれど、非・実用的
[1953] 英ワトソンとクリック、DNAのらせん構造を発見
[1953] 世界初のシネマスコープ映画「聖衣」
[1953] 3月、スターリン死す。7月、朝鮮戦争が休戦へ
[1954] 第5福竜丸、ビキニ環礁の米水爆実験で被爆
[1954] 日本、防衛庁と「自衛隊」が発足
[1954] 米モーグ社の設立。後に電子楽器の飛躍的発達に寄与
[1954] インドシナ戦争、仏の撤退と南北ベトナム分断に終わる
[1955] 旧植民地の独立が進む中、インドネシアで第3世界の連帯をうたう「バンドン会議」
[1956] 若きキング牧師らが指導したアラバマのバス会社の人種隔離に対する闘争で、黒人側が全面的勝利
[1956] 米リーとヤンが、素粒子崩壊における「対称性の非保存」を発見
[1956] メルボルン五輪にて、新規に「バタフライ」が水泳競技種目に。これにより「近代4泳法」が出そろう
[1956] 米で経口避妊薬の発明(市販は60年)
[1956] フルシチョフによる「スターリン批判」。その一方で、ハンガリーの民衆蜂起をソ連軍が武力で鎮圧
[1957] 江崎玲於奈「トンネルダイオード」を発明(73ノーベル賞)
[1957] 「火の玉ロック」で知られるロックンローラーのジェリー・L.ルイス、彼と13歳の妻マイラとの結婚がスキャンダルに
[1957] 世界初のコンピュータ音楽「イリアック組曲」
[1957] 日本「チャタレイ裁判」最高裁判決で、伊藤整らの有罪が確定
[1957] ソ連、世界初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功
[1958] ノイマン「電子計算機と頭脳」(遺稿)
[1958] 中国、「大躍進運動」が大失敗。毛沢東が国家主席を退く
[1958] 米レーダーバーグ、「薬剤耐性菌」の研究によりノーベル賞受賞
[1958] パステルナーク「ドクトル・ジバゴ」がノーベル文学賞受賞も、ソ連作家同盟の圧力により作家が辞退
[1958] ハンソン「科学理論はいかにして生まれるか」
[1958] 米で「ステレオ方式レコード」の発表
[1959] カストロらによるキューバ革命
[1959] ソ連「ルナ3号」が、月の裏側の写真を撮影
[1959] 黒人ロッカーのC.ベリーが、14歳の少女に売春させたとの被疑を受け、2年間の懲役へ←R+Rブームへの社会的反動
[1959] ヤマハ社、「エレクトーン」の第1号機「D-1」を発売(オールトランジスタを志すも、最終増幅素子はいまだ真空管)
[1960] 日本、「60年安保闘争」
[1960] 毛沢東がソ連を「修正主義」と非難→中ソ対立へ
[1960] アフリカで、一挙に17ヶ国が独立。「アフリカの年」
[1960] 米ハーバードのティモシー・リアリーら、「研究」との名目でLSDやマリファナを学生らに使用させ、大学を追放さる。追って60s中盤、リアリーは「サイケデリック」の教祖的存在に
[1951] 手塚治虫「アトム大使」により、「鉄腕アトム」が誕生
[1951] 後の「マーガレット」の前身とも呼べる「少女ブック」の創刊
[1952] ノートン「床下の小人たち」
[1952] 台本・木下順二、團伊玖磨「夕鶴」初演。以後・約40年間に、公演600回を達成
[1952] ベルイマン「不良少女モニカ」
[1952] 美空ひばり15歳、「リンゴ追分」、「お祭りマンボ」を初演→歌謡界の頂点へ
[1952] 溝口健二(+田中絹代)、「西鶴一代女」。さらに53「雨月物語」、54「山椒太夫」と名作を連ね、世界の巨匠に
[1953] 米「プレイボーイ」創刊、創刊号の表紙はマリリン・モンロー
[1953] 手塚治虫「リボンの騎士」
[1953] マリリン・モンロー主演、H.ホークス「紳士は金髪がお好き」
[1953] キンゼイ等「キンゼイ報告女性篇」
[1953] ヘップバーン主演「ローマの休日」
[1953] リンドグレーン「名探偵カッレくん」
[1953] 「早大童話会」の宣言「少年文学の旗の下に!」を機に、児童文学論争おこる
[1954] ジュリエッタ・マシーナ主演、フェリーニ「道」、同・57「カビリアの夜」
[1954] サガン「悲しみよ、こんにちは」
[1954] 本多猪四郎「ゴジラ」
[1954] トールキン「指輪の王たち」
[1954] 中原淳一「ジュニアそれいゆ」を創刊
[1955] LA郊外に「ディズニーランド」オープン
[1955] 1月「なかよし」、9月「りぼん」の創刊
[1955] ナボコフ「ロリータ」がベストセラーに
[1955] ブルーナ「ちいさなうさこちゃん」
[1955-59] 貸本まんが出版の全盛期
[1956] カルヴィーノ「イタリア民話集」
[1956] 溝口健二の遺作「赤線地帯」。助監督は増村保造
[1956] ルイス「最後の戦い」←「ナルニア」シリーズ最終編、カーネギー賞受賞
[1956] ブリジット・バルドー主演 、バディム「素直な悪女」
[1957] 増村保造「くちづけ」でデビュー
[1957] プロイセン「小さいスプーンおばさん」
[1957] ジーン・セバーグ主演「悲しみよこんにちは」。「セシール・カット」が話題に
[1957] レム「泰平ヨンの航星日記」、ハインライン「夏への扉」
[1957] 貸本まんが界に「影」、「街」などのハードボイルド誌が話題。12月、辰巳ヨシヒロにより「劇画」の語が誕生
[1957] わたなべまさこ「山びこ少女」、山田えいじ「ペスよおをふれ」、水野英子+緑川圭子「銀の花びら」
[1958] DNAの発見に大きな貢献をなした英ロザリンド・フランクリン、37歳で早逝
[1958] 鈴木光明「もも子探偵長」、つのだじろう「ルミちゃん教室」
[1958] 日本で初の近代的アニメ製作プロ、「東映動画(現・東映アニメーション)」の第1作「白蛇伝」
[1958] ドリス・デイ主演「先生のお気に入り」。デイの歌った主題歌もヒット
[1958] ピアス「トムの真夜中の庭」
[1958] V.プロップ「昔話の形態学」が英訳され、話題を呼ぶ
[1958-60s] 仏でシルヴィ・バルタン、フランス・ギャル、フランソワーズ・アルディらによるティーン向けポップス「イェイェ」の流行。今日に通ずる「アイドル」の語を残す
[1959] 増村、初期「軽薄+スピード」路線の最高傑作「最高殊勲夫人」
[1959] 古田足日「さよなら未明−日本近代童話の本質」
[1959] いぬいとみこ「木かげの家の小人たち」、佐藤さとる「だれも知らない小さな国」
[1959] 初の週刊少年誌として、3月「少年マガジン」、4月「少年サンデー」の創刊
[1959] モニカ・ヴィッティ主演、アントニオーニ「情事」
[1959] 横山光輝「おてんば天使」、今村洋子「チャコちゃんの日記」
[1959] マリリン・モンロー主演、ワイルダー「お熱いのがお好き」
[1959] 石森章太郎「テレビ小僧」←スピーディでドライな“ギャグまんが”の誕生を予告
[1959] 中原淳一、過労により倒れる。その闘病生活への移行により、60「それいゆ」と「ジュニアそれいゆ」は廃刊へ
[1959] マルグリット・デュラス原作、アラン・レネ「二十四時間の情事(ヒロシマわが愛)」、同アンリ・コルピ「かくも長き不在」(60)
[1960] アリエス「<子供>の誕生」
[1960] 東映動画「西遊記」の製作に、手塚治虫が参加
[1960] 増村、大江健三郎原作の「偽大学生」で左翼学生らの軽薄さを告発
[1960] 水野英子「星のたてごと」、牧美也子「マキの口笛」
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1961 - 1970
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1961] クリスト、「梱包された公共建築」のアイデアを発表
[1961] フーコー「狂気の歴史」
[1961] トリュフォー「突然炎の如く」
[1962] ウォーホル、リキテンスタインらの「ポップアート」が大ブレイクへ
[1962] 米R+RおよびR+Bの影響下、英でビートルズらの「マージービート」が発生
[1962] 植木等主演「ニッポン無責任時代」
[1962] マチューナス主導下にボイス、ナムジュン・パイク、小野洋子らを擁したパフォーマンス集団「フルクサス」の結成
[1963] R.マクドナルド「さむけ」
[1963] ジョルジ・ベン(ベンジョール)によるR+Bテイストのサンバ「マシュ・ケ・ナダ」
[1963] バフチン「ドストエフスキーの詩学」(29)再刊、露フォルマリズム再評価へ
[1963] ヒッチコック「鳥」
[1963] 坂本九「上を向いて歩こう」全米1位に
[1963] ビオン「精神分析の要素」
[1963] B.ディランの反戦歌「風に吹かれて」が、PPMのカバーにより大ヒット
[1963] ラカン、国際精神分析学会から最終的な追放「大破門」を受く。反撃として、64「セミネールXI 精神分析の四基本概念」
[1963] 小津安二郎の遺作「秋刀魚の味」
[1963] ヴォネガット「猫のゆりかご」
[1964] ビートルズ「抱きしめたい」の全米1位を機に、アニマルズ、ローリングストーンズ、D.クラーク5、ハーマンズ、キンクスらの英バンドが続々と米で成功→「英国の侵略」
[1964] マルクーゼ「一次元的人間」等の過激な文明批判で、青年たちのヒーローに
[1964] T.ライリー「in C」
[1964] ウォーホル「エンパイア」
[1964] 天才ピアニストG.グールド、「コンサートの死」を宣言し録音活動への専念へ
[1964] 中井英夫「虚無への供物」
[1964] D.ジャッドの金属による工業的連作
[1964] ビーチボーイズ、「アイ・ゲット・アラウンド」で初の全米1位
[1965-75] オプ・アート、ランド・アート、コンセプチュアル・アートなどの美術動向が話題に
[1965] ジェームズ・ブラウン「パパのニュー・バッグ」。-67の「ソウル」大爆発へ
[1965] アルチュセール「マルクスのために」
[1965] 「英国の侵略」への反応として、バーズ、ラヴィン・スプーンフルらの「フォークロック」が米で発生。B.ディランもロック路線へ
[1966] フーコー「言葉と物」がベストセラーに
[1966] ラカン「エクリ」がベストセラーに
[1966] カポーティ「冷血」
[1966] バルトの論争的著書「批評と真実」が「旧批評」を粉砕、「構造主義」の勝利へ
[1966] バラード「結晶世界」、D.キイス「アルジャーノンに花束を」
[1967] J.エアプレーン、G.デッド、ドアーズら米西海岸の「サイケ」ロックがブレイク→「サマー・オブ・ラブ」。また黒人ロッカーのJ.ヘンドリクスは、英経由で全米のスターへ
[1967] ガルシア-マルケス「百年の孤独」
[1967] 詩人崩れのL.リードと現代音楽崩れのJ.ケールらを、ウォーホルが「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド+ニコ」として売り出す
[1967] デリダ「グラマトロジーについて」
[1967] J.コルトレーン没←「ジャズ」の死
[1967] ゴダール「中国女」「ウィークエンド」
[1967] 武満徹「ノヴェンバー・ステップス」
[1967] デズモンド・モリス「裸のサル」
[1967] ジャマイカのトゥーツ+メイタルズが、初めて「レゲエ」と名のつく楽曲を発表
[1968] W.カーロスがモーグシンセを駆使して制作した「スイッチド・オン・バッハ」
[1968] デュシャンの死去にともなう、その衝撃的「遺作」の発見
[1968] キューブリック「2001年宇宙の旅」
[1968] P.K.ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
[1968] ウォーホル傘下を離れたヴェルヴェッツの2nd「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」は、今なお残る「ロック史の最大の異物」
[1968] パゾリーニ「テオレマ」
[1969] 元ヴェルヴェッツのJ.ケール制作による、イギー+ストゥージスの1stアルバム
[1969] M.デイビスのジャズロック路線「ビッチェズ・ブリュー」がヒット作に
[1969] チョムスキー「アメリカン・パワーと新官僚」で、米外交政策を批判
[1969] キング・クリムゾンの1st「クリムゾン・キングの宮殿」が、英アルバムチャートでビートルズ「アビー・ロード」を蹴落とす→「プログレッシブ・ロック」(プログレ)の誕生
[1969] D.ホッパー「イージーライダー」
[1969] 西独より、アモン・デュール、カン、タンジェリン・ドリーム、ポポル・ヴーらによるクラウトロック(ジャーマンロック)の勃興
[1969] H.エリスン「世界の中心で愛を叫んだけもの」、ヒューゴー賞受賞
[1970] ビートルズ、「唯一の駄作」(!?)こと「レット・イット・ビー」を残して解散
[1970] バルト「S/Z」
[1970] S.ライヒ「ドラミング」
[1970] アントニオーニ「砂丘」、ピンク・フロイドが音楽の一部を担当
[1970] 12歳のマイケル・ジャクソンを擁するジャクソン5が、「ABC」「アイル・ビー・ゼア」など連続4曲を全米No.1ヒットへ
[1961] 1月、ケネディが米35代大統領に。8月、「ベルリンの壁」が築かれる
[1961] ソ連ボストーク1号が、ガガーリンを乗せて初の有人宇宙飛行に成功。「地球は青かった」。対抗して米は「アポロ計画」を始動
[1961] MITにて世界初のコンピュータゲーム「スペース・ウォー」誕生
[1962] 米ソ間の「キューバ危機」
[1962] クーン「科学革命の構造」、ファイヤアーベント「説明、還元、経験主義」→「論理実証的」な科学観の崩壊へ
[1962] 8月、マリリン・モンローが変死
[1963] ローレンツ「攻撃−悪の自然誌」
[1963] 8月、キング牧師らの指導による「仕事と自由のためのワシントン大行進」
[1963] 11月、ダラスにてケネディ大統領暗殺
[1964] パレスチナにて「PLO」結成さる
[1964] 蘭フィリップス社による「カセットテープ(同レコーダー)」の発明
[1964] 東京五輪で、日本女子バレーの金メダル。「東洋の魔女」との異名をかちとる
[1964] 米ゲルマンとツヴァイク、独立に「クォーク」モデルを発表
[1964] アナログシンセの姿を決定づけた、「モーグシンセサイザ」の登場
[1964-66] 米黒人居住区にて毎夏のように、人種暴動が発生←「長く暑い夏」。「ブラックパワー」、「ブラック・イズ・ビューティフル」などのスローガンが生まれ、アフロ・アメリカンらの自覚が高まる
[1964] フルシチョフの失脚とともに、ソ連の「雪解け」も完
[1965] 米ベンジャスとウィルソンが、ビッグバン仮説の根拠となる「宇宙の背景放射」を観測→定常宇宙論の衰退
[1965] 64からベトナムに本格介入の米、「北爆」を開始
[1965] マルコムX、暗殺さる
[1965] サンフランシスコのヘイト・アシュベリーを聖地とする、全米的「フラワー・ムーブメント」の発祥。→「ヒッピー」の誕生、反科学、反合理主義、ファッションの解放、(過剰な)性的自由、今日的「ドラッグ・カルチャー」の創始…等々々のインパクトを現在へ
[1966] 2月にソ連「ルナ9号」が、6月に米「サーベイヤー1号」が、月面軟着陸に成功
[1966] 毛沢東によるクーデター「文化大革命」。以後10年間、中国を混乱と荒廃へ
[1967] 米ケンドールらが、散乱実験により「クォーク」の存在を確認
[1967] 米マーグリス「細胞内共生説」
[1967] ワインバーグ、サラーム、グラショウによる「電弱統一理論」(79ノーベル賞)
[1968] 日本政府、水俣病とイタイイタイ病を「公害病」と認定
[1968] 東京で「三億円強奪事件」
[1968] 4月、キング牧師暗殺
[1968] ベトナムに派遣の米軍兵員が、50万人にも及ぶ
[1968] 仏「5月革命」→翌年のドゴール退陣へ。…当時ラカンは青年らにいわく、「君たちは≪新しい主人≫を求めているだけだ。それは見つかるだろう」
[1968] 木村資生による「分子進化の中立説」の提唱
[1968] メキシコ五輪で、サッカー日本代表が銅メダル獲得。しかし以後、日本サッカーは98仏W杯出場までの国際的低迷へ
[1968] チェコスロバキアで、「プラハの春」→ソ連らの軍事介入
[1968] 「ソ連水爆の父」ことサハロフ、NYタイムズに政府批判の論文を寄稿
[1969] 東大安田講堂に篭城の学生たちを、機動隊が「実力」で排除
[1969] 米アポロ11号により、アームストロングとオルドリンが人類として初めて月面に到達。「この1歩は小さいが、人類にとっては大きな1歩だ」。以後アポロ計画は72の17号まで、12人の飛行士を月面に送り込み、計・約400kgの「月の石」を持ち帰る
[1969] 8月9日、米のヒッピー(的)狂信集団「マンソン・ファミリー」による、女優シャロン・テート虐殺事件
[1969] 8月「ウッドストック・フェスティバル」の大盛況によりピークに達した「ラブ&ピース」的な幻想は、早くも12月「オルタモントの悲劇」によって水泡に帰す
[1969] 68からの「連続ピストル射殺事件」の犯人として、永山則夫が逮捕さる
[1969] 新宿西口「フォークゲリラ」、警官隊によって排除さる
[1969] 米にてARPANET(インターネットの前身)誕生
[1969] 反体制シンガーのC.ヴェローゾとG.ジル、ブラジル軍事政権によって投獄さる→後に英への亡命へ
[1969-70] 永井豪「ハレンチ学園」や手塚治虫「やけっぱちのマリア」らの性(的)描写が、社会問題に
[1970] 仏モノー「偶然と必然」
[1970] 3月、大阪万博開幕。同、よど号ハイジャック。11月、三島由紀夫が割腹自殺
[1970] モーグシンセの最高傑作機、「ミニモーグ」の登場
[1970] 米インテル社、世界初のマイクロプロセッサ「4004」を開発。追って70s、全世界的「マイコン」ブームがホビー・科学技術・産業などの各分野に大インパクトを
[1961] 増村+若尾文子の画期的コンビ形成作「妻は告白する」。以後このコンビで67「華岡青洲の妻」まで、空前の傑作群を連発
[1961] 米ケネディ大統領の直轄下、「女性の地位委員会」が設けられる
[1961] アールネによる「昔話の型」分類研究を、トムソンが改訂(2回目)
[1961] デルフィーヌ・セリグ主演、原作ロブ-グリエ、アラン・レネ「去年マリエンバートで」
[1962] 手塚治虫の「虫プロ」初の作品「ある街角の物語」、国内で数多くの賞を得る
[1962] カーソン「沈黙の春」
[1962] 平田弘史「血だるま剣法」回収事件
[1962] 赤塚不二夫「ひみつのアッコちゃん」←後世に続く「魔女っ子もの」の祖型
[1962] 赤塚不二夫「おそ松くん」←まんが史上初の革命的“ギャグまんが”
[1962] アニタ・エクバーグ主演、フェリーニ「甘い生活」
[1963] 1月1日、数多くの面で画期的なTVアニメシリーズ「鉄腕アトム」放映スタート。追って10月「鉄人28号」、11月「狼少年ケン」
[1963] シレルズ、クリスタルズ、マーサ+ヴァンデラス、ロネッツ、シフォンズ…等々、R+B界に「ガールグループ」大旋風
[1963] イングリッド・チューリン主演、ベルイマン「冬の光」、同「沈黙」
[1963] 「少女フレンド」「マーガレット」創刊、当時はともに週刊。これ以後、少年誌との兼業まんが家は減少の方向へ
[1963] A.ジルベルトをフィーチャーした「イパネマの娘」が、全世界的大ヒットに
[1963] B.フリーダン「女らしさの神話」
[1964] 日本初のカラーTVアニメ「鉄腕アトム」1月25日放映分、視聴率40%超を記録
[1964] 「別冊マーガレット」、65「別冊少女フレンド」創刊
[1964] 米TVドラマ「奥様は魔女」(-72)
[1964] 「ガロ」創刊、白土三平「カムイ伝」を掲載
[1964] 末期に向かう貸本まんがの少女部門で、巴里夫(ひばり書房)や矢代まさこ(若木書房)らの創作の充実
[1964] M.ゲイ作曲のマーサ+ヴァンデラス「ダンシング・イン・ザ・ストリート」が、黒人らの反抗をあおる内容かのように非難されながらも、全米2位の大ヒットへ
[1965] ジュリー・アンドリュース主演「サウンド・オブ・ミュージック」
[1965] 10月、日本初のカラーTVアニメシリーズ「ジャングル大帝」。12月、ディズニー没
[1965-69] 楳図かずお「ねこ目の少女」等の成功を追って、ホラー少女まんがブーム
[1965] ケネディへの「女性の地位」報告書(63)、「アメリカン・ウーマン」と題して公刊
[1966] スプリームスの異色あるサイケ調の大ヒット曲「キープ・ミー・ハンギン・オン」
[1966] 横山光輝「魔法使いサリー」(同年のアニメは、日本初の「少女向けアニメ」)、西谷祥子「レモンとさくらんぼ」
[1966] TV特撮「ウルトラマン」
[1966] フリーダン、数人の仲間と語らってNOW(全米女性機構)を組織
[1967] 「COM」創刊、手塚治虫「火の鳥」や石森章太郎「JUN」を掲載。また一方で、少年マガジンの意欲的な誌面構成が青年層にアピール。→まんがの評論・研究が盛んに
[1967] 「少女コミック」創刊、「マーガレット・コミックス」刊行スタート
[1967] 赤塚不二夫「天才バカボン」、「もーれつア太郎」
[1967-9] 英マージービートの影響下、日本で「グループサウンズ」が大流行
[1968] カトリーヌ・ドヌーブ主演、ブニュエル「昼顔」、同69「哀しみのトリスターナ」
[1968] 「ガロ増刊・つげ義春特集」、一方でCOMに拠る岡田史子や佐々木マキらの活躍
[1968] 望月あきら「サインはV!」、浦野千賀子「アタックNo.1」、井出ちかえ「ビバ!バレーボール」
[1968] 永井豪「ハレンチ学園」
[1968] オリビア・ハッセー主演、ゼッフィレッリ「ロミオとジュリエット」
[1968] りぼん新人漫画賞・第1回から、一条ゆかり・弓月光・もりたじゅんがデビュー
[1969] NYラディカル・フェミニスト宣言「エゴの政治学」
[1969] わたなべまさこ「ガラスの城」、いわさきちひろ「あかちゃんのくるひ」
[1969] 劇場版アニメ「長靴をはいた猫」。虫プロのアダルト路線「千夜一夜物語」。TVアニメ「ムーミン」「ひみつのアッコちゃん」
[1969] ジェーン・バーキン+セルジュ・ゲンスブール「'69はエロな年」
[1970] NOWの呼びかけによる「女性参政権獲得50周年記念デモ」が、全世界に衝撃を
[1970] 谷岡ヤスジ「メッタメタ ガキ道講座」、古谷三敏「ダメおやじ」、とりいかずよし「トイレット博士」、山上たつひこ「光る風」
[1970] フェミニズム批評の先駆、ケイト・ミレット「性の政治学」
[1970] 増村+渥美マリ「でんきくらげ」。またこの時期、関根恵子ら10代半ばの女優のヌードを売りにした「レモンエロス」路線の興隆
[1970] 「りぼんマスコットコミックス」の刊行がスタート。水野英子「ファイヤー!」、もりたじゅん「うみどり」、樹村みのり「海へ…」、大島弓子「誕生」
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1971 - 1980
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1970s] 伊「アルテ・ポヴェーラ」や日本「もの派」ら、見栄えの悪いアートが微妙に興隆
[1970s] ギルバート+ジョージの「生体彫刻」パフォーマンス
[1971] ド・マン「視角と洞察」←英米式「脱構築批評」の誕生
[1971] ピンク・フロイド「原子心母」。これをはじめ「ロックバンドとオーケストラの共演」という実験が、この時期に目立ち気味
[1971] ラカン訪日、「エクリ」邦訳チームと会見。翌72、邦訳「エクリ」第1巻の刊行
[1971] ヴィスコンティ「ベニスに死す」
[1971-75] ビジュアル性・様式性を大胆に打ち出した英のT.レックス、D.ボウイ、ロキシーミュージック、米のL.リード、NYドールズらが「グラムロック」として話題に。その流れが70s中盤のパンク・テクノ・ニューウェイブへ
[1972] ベイトソン「精神の生態学」にて、「ダブル・バインド」なる概念が提示さる
[1972] ボブ・マーリィ+ウェイラーズの画期的レゲエアルバム「キャッチ・ア・ファイア」。またこの時期からのジャマイカ独自のDJスタイルが、後のヒップホップのベースに
[1972] ドゥルーズ+ガタリ「アンチ・オイディプス」←ネチネチと遠廻しにラカンを批判
[1972] ヴィスコンティ「ルードヴィヒ−神々の黄昏」
[1972] ラカン「セミネールXX 再び(アンコール)」←「“性的関係”は存在しない」
[1972-75] クール+ギャング、EW+F、コモドアーズらによる「ディスコソウル」ブーム
[1973] 「プログレ」の最大頂点、ピンク・フロイド「狂気」が全米1位に。さらに21世紀までに約3千万枚を売り、不滅の大ロングセラーへ
[1973] バラード「クラッシュ」
[1973] ロキシー「フォー・ユア・プレジャー」。これを最後に、イーノがバンドから追われる
[1974] クラフトワーク「アウトバーン」による、「テクノ」の誕生←ポップ史の一大転換点!
[1974] 仏で1-2月、ラカンへのインタビュー番組放映→後に「テレヴィジオン」として公刊
[1974] キング・クリムゾン解散。元リーダーのR.フリップ「R+Rバンドは滅ぶべき恐竜だ」と述べ、イーノとの「ユニット」結成へ
[1975] この頃ジャマイカで発生した録音技巧「ダブ」が、以後のポップに大影響を
[1975] M.デイビス、日本公演の実況盤「アガルタ」「パンゲア」を残して一時リタイア
[1975] フーコー「監獄の誕生」
[1975頃] 「CBGB's」や「マクシズ・カンサス」を拠点に、P.スミス、ラモーンズ、テレヴィジョン、R.ヘル+ヴォイドイズ、スーサイド、デッドボーイズら「NYパンク」のひそかな胎動
[1970s中盤] NYのゲイクラブ「パラダイス・ガラージ」に拠った天才DJラリー・レヴァンが、後のハウス系のMIXテクや感覚を開発
[1976] 勝利したスーパーグループことレッド・ツェッペリンの、1973・MSG公演を記録した「永遠の詩」
[1976] ロンドン「100クラブ」にて9月、セックス・ピストルズ、クラッシュ、ダムドらの出演による「パンクロック・フェスティバル」(2日間)
[1976] イーグルトン「マルクス主義と文芸批評」→マルキシズム系「理論」の再興へ
[1976] P.グラス「浜辺のアインシュタイン」
[1976] イーザー「行為としての読書」。新しい批評アプローチ「受容美学」の誕生
[1976] 富田勲によるシンセ演奏のホルスト「惑星」が、米でもヒット
[1977] ディスコソウル・ブームの総括(!?)、「サタデイ・ナイト・フィーバー」の大ヒット
[1977頃] NYブロンクスの街頭のパーティから、「ヒップホップ」がひそかに誕生。その中の最先端DJのG.フラッシュが「スクラッチ」等のMIXテクと「ラップ」を発明
[1977] 初期ロキシーやD.ボウイの路線の延長上に、「ニューウェイブ」が誕生。その代表格のDEVO・ウルトラヴォックス!・トーキングヘッズらの初期作を、イーノが制作
[1977] G.ルーカス「スターウォーズ」
[1977] 10月、セックス・ピストルズ唯一のオリジナル・アルバム「勝手にしやがれ」
[1977] ジェンクス「ポスト・モダニズムの建築言語」により、「ポストモダン」が流行語に
[1977] アルヴォ・ペルト「タブラ・ラサ」
[1978] 1月17日、セックス・ピストルズ解散。元リーダーのJ.ライドン「R+Rは死んだ、ポップは生き残る」と宣言し、P.I.L.の結成へ
[1978] ゲイ感覚を堂々と打ち出したディスコヒット、ヴィレッジ・ピープル「YMCA」
[1978] Musique「キープ・オン・ジャンピン」、「イン・ザ・ブッシュ」
[1978] サイード「オリエンタリズム」。今日に続く「ポスト・コロニアル」理論のベース
[1978] イーノ、「ミュージック・フォー・エアポーツ」による「アンビエント」の提唱。またその一方でオムニバス盤「No New York」を制作、D.N.A.らの衝撃的サウンドを世に提示
[1979] リオタール「ポスト・モダンの条件」
[1979] ピンク・フロイド「ザ・ウォール」全米1位に←「プログレ」晩期の達成
[1979] P.I.L.、ジス・ヒート、スロッビング・グリッスル、キャバレー・ヴォルテール、ザ・ポップ・グループらによる「オルタナティブ/インダストリアル/ポストロック」動向の表面化
[1979] エキゾチック・ディスコの決定版として(!?)、ジンギスカン「めざせモスクワ」のヒット
[1979] 村上春樹「風の歌を聴け」
[1979] Musiqueに並ぶ新世代の洗練されたディスコ、シック「グッド・タイムス」
[1979] シュガーヒル・ギャング「ラッパーズ・ディライト」←「ラップ」初のヒット曲
[1979] ロンドンで、英ニューロマンティクス発祥の場とされるクラブ「ブリッツ」始まる→今日の「クラブ・カルチャー」のベースを形成
[1979] 日本のYMOが世界ツアーへ
[1980] 3月、躁うつ病に苦しむアルチュセールが、公衆の面前でラカンを罵倒。11月、妻を絞殺して精神病院へ
[1980] P.I.L.「メタルボックス」。レゲエの影響による低音の暴虐と反復強迫的な構成で、続く10年間のポップ動向を予言
[1980] ジョイ・ディヴィジョンのリーダー、イアン・カーティス23歳が自殺。バンドは新メンバーを加えて「ニュー・オーダー」へ
[1980] エーコ「薔薇の名前」
[1980] ゲイリー・ニューマン、「エレクトリック・フレンズ」等の大ヒットにより電子ポップ界の最大のスターへ
[1980] ディヴァイン+ボビー・Oによる、エレクトロパンクディスコ「ネイティヴ・ラヴ」
[1970s] 経口避妊薬の普及や「サマー・オブ・ラブ」のあおりによる、欧米を先頭にしての「性の解放」および「ゲイ・リブ」の進行。しかしそのかげで、ひそかに「AIDS」の伝播が進む(→80sに表面化)
[1971] グランスドルフ+ブリゴジン「構造・安定性・ゆらぎ」
[1971] 米ニクソン大統領の政策転換による「ドル・ショック」
[1971] 日本で世界初のPCM(デジタル)録音レコードの発売(演奏はツトム・ヤマシタ)
[1971] 中原英臣+佐川峻による「ウィルス進化論」の提唱
[1972] 2月、あさま山荘事件。5月、沖縄返還。9月、日中国交正常化
[1972] 日本でこの頃から、当時カーステレオ用に使われた「8トラック」テープをメディアとした「カラオケ」のブームがスタート
[1972] 米グールドとエルドリッジによる、生物進化の「断続平衡説」
[1972] 一般に世界初のTVゲームとされる、アタリ社「PONG」。同・世界初の家庭用コンソール、マグナボックス社「オデッセイ」
[1973] ニクソンがパリ和平協定に調印、米軍ベトナムから撤退
[1973] 6月、米ウォーターゲート事件。8月、金大中事件。10月、第1次石油ショック
[1973] 墺ローレンツら3人が動物行動学の研究によって、ノーベル「医学生理学」賞を受賞
[1973] 9月、チリでピノチェトによる軍事クーデター。抵抗を続けたシンガーソングライターのヴィクトル・ハラが虐殺される
[1973] 米パロアルト研、マウスとGUIをそなえたOSを開発
[1973] 五島勉「ノストラダムスの大予言」が大ベストセラーに。他にも心霊・UFO・超古代文明などの「オカルト」が広く関心を呼ぶ
[1974] MITとスタンフォード大の各グループによる、「J/Ψ粒子」発見の激しい先陣争い
[1974] 米ニクソン大統領、辞任←「米の没落」の象徴
[1974] テーブルトークRPG最大の傑作「ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ」
[1974] 米ジョージャイとグラショウによる、電・弱・強の「大統一理論」の提唱
[1975] サイゴン陥落→ベトナム統一(76)
[1975] カプラ「タオ自然学」←“とんでも科学”流行のベースを作る
[1975] 74のインテル「8080」に続く8bitプロセッサ、ザイログ社「Z-80」登場
[1975] 伊の映画監督パゾリーニ、出演者の少年によって撲殺さる
[1975] ファイヤアーベント「方法への挑戦」
[1975] 世界初のコンピュータRPG「ローグ」(UNIX用)。日本で初の家庭用TVゲーム、エポック社「テレビテニス」
[1976] 英ドーキンス、「利己的遺伝子」の仮説を提唱
[1976] 中国、周恩来が1月に、追って9月に毛沢東が死去
[1976] 米バイキング1号+2号による、火星の生命探査
[1976] 日本(+米)でロッキード疑獄、当時の前首相・田中角栄が逮捕さる
[1976] 日本におけるアナログレコード生産量の最大期(年・2億枚をプレス)
[1976-79] 日本で「暴走族」の過剰なカッコよさ(!?)が社会問題に
[1977] 米フェルミ研のレーダーマンら、「ボトム」クォークを発見
[1977] パリに「ポンピドゥー・センター」現代美術館の開館
[1977] グールド「個体発生と系統発生」
[1977] アフロ・ロックのスターであるフェラ・クティのコミューンを、ナイジェリア軍が襲撃。クティも重傷を負う
[1977] 4月、革命的PC「アップルII」の発表
[1977] アタリ社による画期的な家庭用コンソール「VCS(アタリ2800)」
[1978] カンボジアのポル-ポト独裁政権と、ベトナムが支援するヘン-サムリン勢力の内戦が勃発(-91)
[1978] 日本で三流エロ劇画ブームの中、「漫画エロジェニカ」摘発事件
[1978] タイトー社「スペースインベーダー」の大ブーム。11月、「コロコロコミック」誌上に「ゲームセンターあらし」が初登場
[1978] アナログシンセ末期の傑作機、シーケンシャル社「プロフェットV」
[1978] 11月18日・南米ガイアナにて、ジム・ジョーンズ率いる「人民寺院」集団自殺事件で、約900人が死亡
[1978] インテルの16bitプロセッサ「8086」
[1979] 任天堂社「ブロック崩し」「ゲーム&ウォッチ」の大ヒット。アーケードではナムコ社「ギャラクシアン」がブレイク
[1979] 米スリーマイル島の原発で、放射能漏れ事故
[1979] 米でUNIXユーザの「草の根ネットワーク」、USENETが誕生
[1979] 米ボイジャー探査機による、「木星の環」や衛星上の活火山などの発見
[1979] M.サッチャー、英国首相に(欧州初の女性首相)
[1979] ラブロック「地球生命圏」←いわゆる「ガイア仮説」の提唱
[1979] ソ連、アフガン軍事介入(-89)
[1979] ソニー社による「ウォークマン」の発売
[1979] イランで、ホメイニの指導下にイスラム革命。そしてフーコーによる熱狂的な革命賛美が、西側で論争を呼ぶ
[1979] 「フロッピーディスクシステム」の登場
[1980] モスクワ五輪を米日らがボイコット
[1980] ヤンツ「自己組織化する宇宙」
[1980] マトゥラーナ+ヴァレラ「オートポイエーシス−生命システムとはなにか」
[1980] サダム・フセインがイラン侵攻、「イラン・イラク戦争」(-88)
[1980] 米の商用パソコン通信「コンピュサーブ」サービス開始
[1980] 12月8日、元ビートルズのジョン・レノン、NY街頭にて射殺さる
[1980] 「日本語ローマ字入力システム」を初めて搭載したワープロ専用機、キャノン社「キャノワード55」
[1980] 任天堂「ゲーム&ウオッチ」の成功を追って、液晶やFL管表示による携帯ゲーム機の流行。アーケードでは、今もナムコのシンボルをなす名作「パックマン」登場
[1980-81] 日本で漫才ブーム。81、TVバラエティ「オレたちひょうきん族」のスタート
[1970s] 70「魔法のマコちゃん」から80「魔法少女ララベル」まで、東映動画「魔女っ子」アニメ最盛期
[1970s前半] 米フェミニズム運動の派閥の分裂傾向、活動のゲリラ化、主張の先鋭化
[1971] 萩尾望都「11月のギムナジウム」、山岸凉子「アラベスク」、ところはつえ「にゃんころりん」、土田よしこ「きみどりみどろあおみどろ」←少女まんがにおけるギャグの勃興
[1971] 増村、関根恵子主演の「遊び」により大映の終焉を飾る
[1971] TV特撮「仮面ライダー」、同アニメ「ふしぎなメルモ」、「ルパン三世」
[1972] 5月、大田区産業会館にて「第1回リブ集会」
[1972] 「マジンガーZ」と「超合金」玩具のヒットによる、「巨大ロボット」ブームの始まり
[1972] 池田理代子「ベルサイユのばら」、萩尾望都「ポーの一族」、陸奥A子「獅子座うまれのあなたさま」(デビュー作)
[1972] 山上たつひこ「喜劇新思想大系」、吾妻ひでお「ふたりと5人」
[1972] 矢吹れい子(中山星香)のペンにより、「日ペンの美子ちゃん」が誕生
[1973] 「(ウーマン・)リブ」の機関紙「女・エロス」創刊(-82)
[1973] 虫プロ末期の傑作劇場版アニメ、山本瑛一「哀しみのベラドンナ」
[1973] エンデ「モモ」
[1973] 当時の人気番組「スター誕生」からデビューした山口百恵・14歳、「青い果実」「ひと夏の経験」らのエロチック路線でブレイク
[1973] 土田よしこ「わたしはしじみ!」「つる姫じゃ〜っ!」、山本鈴美香「エースをねらえ!」、里中満智子「アリエスの乙女たち」
[1974] TVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」、「アルプスの少女ハイジ」、「魔女っ子メグちゃん」
[1974] フィラデルフィア・ソウルの看板娘ことスリー・ディグリーズ、「ソウル・トレインのテーマ」(+MFSB)と「天使のささやき」の大ヒットによりスターダムへ
[1974] 62「おそ松くん」以来の革命的ギャグまんが、山上たつひこ「がきデカ」
[1974] 「花とゆめ」創刊。一条ゆかり「デザイナー」、萩尾望都「トーマの心臓」、陸奥A子「たそがれ時に見つけたの」
[1975] 「国連婦人年」
[1975頃] ベッチ・カルヴァーリョやクララ・ヌネスらの歌姫を先頭に、ルーツ・サンバの復興
[1975] 「秘密戦隊ゴレンジャー」により、TV特撮「戦隊シリーズ」スタート
[1975] シルヴァー・コンヴェンション「セイヴ・ミー」、「フライ・ロビン・フライ」→ミュンヘン・ディスコの興隆へ
[1975] 「プリンセス」創刊。大和和紀「はいからさんが通る」、三原順「はみだしっ子」、いがらしゆみこ等「キャンディ・キャンディ」
[1975] 吾妻ひでお「やけくそ天使」
[1975-79] NYのP.スミスやブロンディ、英のスリッツやプリテンダースやスージー+バンシーズなど、パンクロックおよびその周辺から、今日的「ガールズロック」が誕生
[1975] S.ハイト「ハイト・レポート」
[1975] TVアニメ「タイムボカン」シリーズのスタート(-83「イタダキマン」まで)
[1975] H.レレケ、「グリム童話」の提供者の多くがフランス系の若い女性らだったことを明らかに→「グリム・ルネッサンス」
[1975] 12月・第1回コミックマーケット開催、参加者の約9割は女性(以後・現在まで、常に女性主導の傾向を残す)
[1975-76] りぼんに陸奥・田渕・太刀掛らによる「乙女チック」ブーム。その中で浮いた一条ゆかり「5愛のルール」が打ち切りへ
[1976] ピンク・レディー、「ペッパー警部」でデビュー。その初回プレスは、わずか8千枚。翌77「UFO」が、155万枚をセールス
[1976] 楳図かずお「まことちゃん」、コンタロウ「1・2のアッホ!」、どおくまん「嗚呼!! 花の応援団」
[1976] 「LaLa」創刊。細川智栄子「王家の紋章」、美内すずえ「ガラスの仮面」、竹宮恵子「風と木の詩」、和田慎二「スケバン刑事」
[1977] 鴨川つばめ「マカロニほうれん荘」、江口寿史「すすめ!! パイレーツ」、田村信「できんボーイ」←「山上フォロワー御三家」登場
[1977] ショーウォルター「彼女たち自身の文学」
[1977] 「宇宙戦艦ヤマト」劇場版の公開による、「テレビまんが」ならぬ「アニメ」の誕生
[1977] 「ちゃお」、「プチコミック」創刊。一条ゆかり「砂の城」、庄司陽子「生徒諸君!」、大島弓子「バナナブレッドのプディング」
[1977] ベッテルハイム「昔話の魔力」
[1978] アラベスク「ハロー・ミスター・モンキー」「フライデイ・ナイト」
[1978] 「アニメージュ」創刊。創刊号の表紙は、「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」
[1978] アイドル3人組のキャンディーズ解散
[1978] 高橋留美子「うる星やつら」。いしいひさいち「がんばれ!! タブチくん!!」←赤塚-山上ラインの本格ギャグまんがに対抗して(?)、風刺4コマを復興
[1978] 「ぶ〜け」「COMIC JUN(後にJUNE)」の創刊。大島弓子「綿の国星」、牧野和子等「ハイティーン・ブギ」
[1978] 増村保造+梶芽衣子「曽根崎心中」
[1978] 那須正幹「それいけズッコケ三人組」。以後このシリーズは、99までに累計1700万部を売る
[1978] 吾妻ひでお「不条理日記」等による、「SF+ロリコン」または「メカ(怪物)×美少女」という美学の提示←「おたく」の誕生を予告
[1979] 「ぱふ」創刊、橋本治「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ」前・後
[1979] パンクのブロンディが電子ディスコ路線に転換「ハート・オブ・グラス」の大ヒット
[1979] TVアニメ「機動戦士ガンダム」、「花の子ルンルン」、劇場版「ルパン三世・カリオストロの城」、「銀河鉄道999」
[1979] 魔夜峰央「パタリロ!」
[1980] 4月1日、松田聖子が「裸足の季節」でデビュー。同・9月30日、初めて武道館のステージへ
[1980] 矢玉四郎「はれときどきぶた」
[1980] 米沢嘉博「戦後少女マンガ史」
[1980] 大友克洋「童夢」、とり・みき「るんるんカンパニー」
[1980] 「YOU」「BE LOVE」創刊→「レディースコミック」誕生。くらもちふさこ「いつもポケットにショパン」、山岸凉子「日出処の天子」
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1981 - 1990
芸 術 ・ 思 想 ・ 文 学 社 会 ・ 科 学 技 術 女 性 ・ 少 女 ・ 子 ど も
[1981] LAパンクの雄ブラック・フラッグの1st「ダメージド」、商業レーベルからリリースを拒否され、自主「SST」から発売
[1981] デリダ、プラハの空港にて逮捕される(24時間後に釈放)
[1981] イーノ+D.バーン「ブッシュ・オブ・ゴースツ」の、斬新な「カットアップ」的手法
[1981] 9月9日、ジャック・ラカン没
[1981] NYにおけるJ.シュナーベル個展の成功を期に、「ニューペインティング」「新表現主義(絵画)」のブーム到来
[1981] イリイチ「シャドウ・ワーク」
[1981] 英のディスチャージ、G.B.H、エクスプロイテッドらによる「ハードコア」としてのパンク復興。「Punk's not dead!」
[1982] A.バンバータ「プラネット・ロック」とG.フラッシュ+F5「ザ・メッセージ」の大ヒット。NYブロンクス発の「ヒップホップ」が全世界へ
[1982] NYを起点とする「ハイエナジー」(エレクトロディスコ、後に「ユーロビート」)の大ブーム。その中で、パンクの感覚をもあわせもつボビー・Oがトップ・プロデューサーへ
[1982] 英マンチェスターに、先進的クラブ「ハシエンダ」オープン。後、英におけるハウス普及の拠点に
[1982] ロキシーミュージック、その最高傑作と目される「アヴァロン」を残し解散
[1983] ノリス「脱構築的転回」。これを象徴とする、英米における「脱構築批評」の勝利
[1983] スクラッチ+電子音による「エレクトロ」の大ヒット曲、H.ハンコック「ロック・イット」
[1983] M.ジャクソン「スリラー」、MTV全盛時代を象徴する大ヒットに
[1983] アイリーン・キャラ「フラッシュダンス」等の大成功により、G.モロダーが「ポップ/ダンス/映像」らが統合へと向かう時代のトップ・プロデューサーに
[1983] ≪中期ラカン≫の平易な解説書(?)こと、浅田彰「構造と力」がベストセラーに
[1983] D.ボウイ初の商業的大ヒット作「レッツ・ダンス」。制作した元シックのN.ロジャースは、84マドンナをも大成功に導きトップ・プロデューサーに
[1983] ニュー・オーダーによるハイエナジー「ブルー・マンデイ」の大ヒット
[1983] 森田芳光「家族ゲーム」
[1984] 英からボビー・Oの路線を追ったデッド・オア・アライヴ「ユー・スピン・ミー・ラウンド」の大ヒットと、その制作グループ「ストック・エイトキン+ウォーターマン」のブレイク。以後バナナラマ、シニータ、カイリー・ミノーグらによるヒット曲を量産(-88)
[1984] 細野晴臣「スーパーゼビウス」。かつ「ピンクのモーツァルト」(松田聖子)により、その革新的歌謡ポップ路線の頂点にも
[1984] ボルター「チューリング・マン」
[1985] 米で、シカゴハウス・デトロイトテクノ・ラテンフリースタイルによるエレクトロニック・ダンスミュージックの「3重革命」スタート
[1985] 細野晴臣「銀河鉄道の夜 OST」
[1985頃] 英で「ネオアコ」ブーム。それを代表するニュー・オーダーやザ・スミスらを生んだマンチェスター市が、世界の注目の地に
[1985-88] ベルギーを起点に独・英などで、「エレクトリック・ボディ・ミュージック」の流行→90sの「ハードコア・テクノ」へ
[1986] ハーバーマス、独における「歴史修正主義」(ホロコーストはなかった、等の主張)を批判して論争を呼ぶ
[1986] ランDMC「ウォーク・ジス・ウェイ」の大ヒットを機に、ヒップホップ界は「デフ・ジャム」ラップの全盛時代へ(追ってパブリック・エナミー、LLクールJらがブレイク)
[1987] タビアーニ兄弟「グッドモーニング・バビロン!」←16「イントレランス」の製作過程を描く
[1987] シカゴのDJピエールが、ローランド社の安物シンセTB-303を「アシッドマシーン」として「発見」。アシッドハウスの誕生へ
[1987] ファリアス「ハイデガーとナチズム」、仏で刊行。激しい論争の中で、ハイデガーの確信的ナチス荷担が明らかに
[1988] エーコ「フーコーの振り子」
[1988] 全欧州で熱狂的なアシッドハウス大ブーム。「セカンド・サマー・オブ・ラブ」の到来が、翌89「ベルリンの壁」を倒壊へ
[1988] ラシュディ「悪魔の詩」
[1988] 「グラフィティ・アート」の旗手ことJ-M.バスキアの変死。追って90、同キース・へリングもAIDSにより死去
[1988頃] 日本では「イカ天」ブームと、「X」ら「ビジュアル系」バンドの台頭。その一方で、右にユーロ・左にハウス(テクノ)…というダンスシーンのひそかな盛り上がり
[1989] ゲイ・イメージで人気を呼んだ写真家R.メイプルソープ、AIDSにより死去。同年に開催される予定だった回顧展が、世論の反発により中止へ
[1989] 「ラカン系法制史家」ことピエール・ルジャンドルによる、「ロルティ伍長の犯罪」
[1989頃] 米西海岸のバッド・レリジョン、ジ・オフスプリング、グリーン・デイらが、90sの「メロディック・ハードコアパンク(メロコア)」のブレイクを準備。また北西部シアトルからは、独自にLAパンクの影響をこうむったニルヴァーナら「グランジ」ロックの台頭
[1989] スロベニアから出現の「ラカン系マルクス主義者」スラヴォイ・ジジェク、「イデオロギーの崇高な対象」による衝撃のデビュー
[1989-91] アシッドハウス大旋風の後、シカゴではラップを導入した「ヒップハウス」、NYではソフトな「ガラージハウス」が興隆。かつDJピエールらシカゴ勢のNY進出が、Mid 90sの「ハードハウス」大ブームを準備
[1990] 東西ドイツの「統一」を機に、ハーバーマス「遅ればせの革命」
[1990-92] デトロイトテクノの第2世代、「UR」や「+8」らの始動
[1990-92] 英のジ・オーブやKLFらによる「アンビエント・ハウス」が話題に
[1981] 米で、初めて「AIDS」が発見される
[1981] 米らとの和解路線に反発したアラブ強硬派が、エジプトのサダト大統領を暗殺
[1981] NEC「PC-8801」、富士通「FM-8」、シャープ「MZ-80B」などの製品が出そろい、日本で8bitパソコンの普及が本格化
[1981] 米で「MTV」が誕生。その隆盛が以後のポップに、さまざまな影響を
[1981] 米E-MU社のデジタルサンプラーが、驚異的低価格で登場
[1982] インテルの16bitプロセッサ「80286」
[1982] フォークランド紛争
[1982] コンパクトディスク(CD)、市販スタート
[1982] マンデルブロー「フラクタル幾何学」
[1982] 今日的アダルトPCゲームの起源とされるPSK社「ロリータ」(富士通FM-7,8用)。一方、米では「アタリ・ショック」
[1983] デジタルシンセやコンピュータが扱う演奏情報を規定した「MIDI 1.0」規格の登場
[1983] CERNグループの「弱ボソン」発見により、電弱統一理論の信憑性が高まる
[1983] ヤマハの超・画期的デジタルシンセ「DX7」、3年間で10万機を売る大ヒットに
[1983] 「巨人の星」「あしたのジョー」等の原作者・梶原一騎、少年マガジンの編集者に暴行を加えて逮捕さる
[1983] ARPANETが通信プロトコルとして「TCP/IP」を採用←「インターネット」の誕生
[1983] ナムコ「ゼビウス」、そして家庭用機の決定版・任天堂「ファミリーコンピュータ」
[1984] ARPANETのホストコンピュータ数が、1000機を超える
[1984] 日本の国会で、少女雑誌(「〜ティーン」)の性的記事の過激さが問題に。関連して、「GAL'S LIFE」誌の休刊
[1984] 日本の3大学を結んで、JUNETの稼動開始(94まで)
[1984] 米ソウル歌手(作曲家)のマーヴィン・ゲイ、実の父によって射殺さる
[1984] 米アップル社「マッキントッシュ」、同IBM社「PC-AT」と、今日の一般的PCのベースたるハード2機種の登場
[1985] ソ連、ゴルバチョフ書記長就任によるグラスノチ(情報公開)。翌年には、ペレストロイカ(改革)路線へ
[1985] 任天堂「スーパーマリオブラザース」
[1985] 日本「アスキーネット」サービス開始。追って86「PC-VAN」、87「Nifty-Serve」
[1985] セガ社「マークIII」、86「ファミコン ディスクシステム」、87NEC「PCエンジン」、88セガ「メガドライブ」、89任天堂「ゲームボーイ」等、家庭用ゲーム機の新機種が続々登場
[1985] 英南極探検隊が、「オゾンホール」の存在を発見
[1985] ジャスト社「天使たちの午後」シリーズ第1作のヒットによる、アダルトPCゲームの地道なブレイク
[1985] インテル32bitプロセッサ「80386」を発表。コモドール社「アミーガ」。NECから、「98」シリーズの画期的機種「PC-9801VM」
[1986] アイドル歌手の岡田有希子、飛び降り自殺。またその「後追い自殺」が続発、20数件にのぼったとも
[1986] 1月、米スペースシャトル「チャレンジャー号」の爆発事故
[1986] 4月、チェルノブイリ原発事故
[1986] 日本におけるCDの生産枚数が、アナログレコードを追い越す
[1986] 家庭用機で初の本格RPG、エニックス「ドラゴンクエスト」。任天堂「ゼルダの伝説」
[1986] ハレー彗星接近。欧州宇宙機関による探査機「ジオット」がその中心核に接近、貴重な映像をゲット
[1986] 世界で初めてのコンピュータウィルス「BRAIN」、パキスタンにて誕生
[1986] 独ベドノルツとスイスのミュラー、「高温超伝導」を発見(87ノーベル賞)
[1987] 10月、NY株式市況の大暴落。「ブラックマンデー」
[1987] エプソン社、NEC98シリーズの互換機を発売…に象徴される、日本ビジネス機市場における「98+MS-DOS」の勝利。一方でホビーPCの傑作機、シャープ「X68000」登場
[1987] ソ連で教育用に開発された(?)「落ちもの」パズルゲームの元祖「テトリス」の、全世界的大ブーム
[1987] 岐阜の神岡地下実験装置(カミオカンデ)が、超新星から放たれたニュートリノ11個を検出
[1987] ナムコ「ワンダーモモ」、任天堂「中山美穂のドキドキハイスクール」など、後に言う「ギャルゲー」らしきゲームタイトルの登場
[1987] 11月、大韓航空機撃墜事件
[1988] 村井純ら、WIDEプロジェクトをスタート
[1988] 「ドラゴンクエストIII」発売。リメイク版をあわせ、いまだ史上最大の売上を記録中
[1989] 米の人工衛星「COBE」が、宇宙背景放射のわずかなゆらぎを発見
[1989] 一連の「東欧革命」が始まる
[1989] 「マルチメディア」対応を打ち出した富士通「FM-TOWNS」、一方でNEC「98 NOTE」
[1989] 6月、中国「天安門事件」
[1989] 米、空前の超大型加速装置「SSC」の建設を決定
[1989] 東京・足立区で、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」
[1989] 米で世界初の商用ISP「PSInet」誕生
[1990] 米英日仏独中の共同プロジェクト「ヒトゲノム解析計画」始動(-2003、完了)
[1990] ゴルバチョフ、ソ連大統領に就任。市場経済への移行をはかる
[1990] 米、ハッブル宇宙望遠鏡を打ち上げるも、追って主鏡の欠陥が発覚
[1990] 10月、西独が東独を吸収
[1990] SNK「NEO GEO」、任天堂「スーパーファミコン」、エニックス「ドラゴンクエストIV」
[1990] IBM「DOS/V」の誕生が、98シリーズの日本市場独占の前途に暗雲を
[1990] イラク、クウェートに侵攻
[1990] CERN在籍の米バーナズリーによる、WWW、HTML、HTTP、URL、初歩的ブラウザなどの開発
[1980s] 「アプロプリエーション」「シミュレーショニズム」などと呼ばれる美術動向の中、B.クルーガー、J.ホルツァー、C.シャーマン、S.レヴィーンらの女性アーティストが活躍
[1981] あだち充「タッチ」。78からの「うる星やつら」等とあわせ、少年サンデーのラブコメ志向・少女まんが路線(!?)が話題に
[1981] 一条ゆかり「有閑倶楽部」、多田かおる「愛してナイト」(83アニメ)
[1981] TVアニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」「うる星やつら」、劇場版「ガンダム」3部作
[1981] ニューウェイブとラップを電子ディスコに統合、しかもフェミニンで魔術的なトムトム・クラブ「おしゃべり魔女」のヒット
[1981-83] 小林泉美を先頭走者としたアニメソングの革新(「うる星」「さすがの猿飛」「ひばりくん」etc.)。83杏里による「CAT'S EYE」のテーマが、歌謡ベスト10番組の第1位へ
[1981] 70sには「妖精」で売ったオリビア・N.ジョンによる、フィットネスとエロスをフィーチャーした電子ディスコポップ「フィジカル」
[1981] 日本SF大会・大阪(DAICON III)における、伝説的OPフィルム(自主アニメ)上映。12月、コミケット初の「晴海」開催。またこの頃から、「コスプレ」の認知が高まる
[1982] 池野恋「ときめきトゥナイト」(同アニメ)
[1982] TVアニメ「超時空要塞マクロス」、同・特撮「宇宙刑事ギャバン」
[1982] ギャロップ「娘の誘惑−フェミニズムと精神分析」←ラカン系フェミニズム登場
[1982] 「レモンピープル」「漫画ブリッコ」の創刊と、内山亜紀「あんどろトリオ」のブレイク→「ロリコン」ブームの顕在化。京都にて、「まいっちんぐマチコ先生」への抗議活動
[1982] 米沢嘉博「戦後ギャグマンガ史」
[1982] 2月・宮崎駿「風の谷のナウシカ」、12月・大友克洋「AKIRA」の雑誌連載スタート
[1982] 増村の最後の作品、岩下志麻主演「この子の七つのお祝いに」
[1982] 「ルンルン」「ララベル」らが予告した魔女っ子アニメのニューウェイブとして、「魔法のプリンセス ミンキーモモ」放映スタート
[1983] 本田恵子「月の夜 星の朝」、岡田あーみん「お父さんは心配症」(デビュー作)
[1983] TVアニメ「ミンキーモモ」の衝撃的結末(5月)を追って、7月「魔法の天使クリィミーマミ」。他に「装甲騎兵ボトムズ」、「ストップ!! ひばりくん!」、「未来警察ウラシマン」
[1983] ボビー・Oによるガールグループのザ・フラーツが、83「デンジャー」、84「ヘルプレス」、85「ニュー・トーイ」…と、絶えずスタイルやメンバーを変えながらヒット曲を重ねる
[1983] 「漫画ブリッコ」6月号・中森明夫「おたくの研究」によって、「おたく」なる語がメディアに初登場
[1983] 安永航一郎「県立地球防衛軍」
[1983] 松田聖子のEP「Sweet Memories」とLP「ユートピア」、各92万枚を売る
[1984] イリガライ「性的差異のエチカ」
[1984] マドンナ「ライク・ア・ヴァージン」←セクシー路線のヴィジュアルな電子ディスコポップ…という時代の要求への、1コの完成形
[1984] 吉田まゆみ「アイドルを探せ」
[1984] 宮崎駿「風の谷のナウシカ」、押井守「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」
[1984] シャルロット+セルジュ・ゲンスブール「レモン・インセスト」
[1984] 今日的アダルトアニメの起源、「くりいむレモン」OVAシリーズ第1弾「媚・妹・Baby」
[1984] イリイチ「ジェンダー」の訳書、日本で(も)論争を呼ぶ
[1984] 鳥山明「DRAGON BALL」
[1985] ショーウォルター編「新フェミニスト批評」
[1985] 夕方のTV番組から生まれたアイドル「おニャン子クラブ」が人気を博す(-88)
[1985] 柊あおい「星の瞳のシルエット」
[1985] ゆうきまさみ「究極超人あ〜る」
[1985] 少女隊「ハレーロマンス」
[1985] TVアニメ「機動戦士Zガンダム」
[1985] 亜美「亜美のGuilty Night!」
[1986] 「りぼん」の発行部数が200万部を突破。さくらももこ「ちびまる子ちゃん」(90アニメ)、紡木たく「ホットロード」
[1986] 劇場版アニメ「プロジェクトA子」、「旅立ち 亜美・終章」
[1987] ドウォーキン「Intercourse」
[1987] 高橋留美子「らんま1/2」、喜国雅彦「傷だらけの天使たち」、相原コージ「コージ苑 第一版」、荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」
[1987] 日渡早紀「ぼくの地球を守って」
[1987] 大塚英志「『まんが』の構造」
[1987] ガイナックス社の初の作品、劇場版アニメ「オネアミスの翼」
[1987] フリースタイルのカバー・ガールズ(+ラテン・ラスカルズ)「ショウ・ミー」と、ラテン系シカゴハウスのリズ・トーレス「キャント・ゲット・イナフ」とが、対極的な女性像を提示
[1988] 劇場版アニメ「AKIRA」
[1988-89] 東京と埼玉で、「幼女連続誘拐殺人事件」。犯人と目された青年の「おたく」ぶり、そして「コミケ」参加歴が話題に
[1989] 岡田あーみん「こいつら100%伝説」、そして柊あおい「耳をすませば」(95劇場版アニメ)打ち切り事件
[1989] 手塚治虫・美空ひばり、死去
[1989] 吉田戦車「伝染るんです。」←現在までの“ギャグまんが”の地平を形成
[1989] CoCo「EQUALロマンス」、WINK「淋しい熱帯魚」
[1990] 秋、「有害コミック」摘発運動の槍玉にあがった遊人「ANGEL」、上村純子「1+2=パラダイス」等が休載へ。→91「成年コミック」識別マークの登場
[1990] 12月、幕張メッセにおけるコミックマーケット39は参加者25万人を記録。しかし「わいせつ」関係の懸念を示され、同会場を追わる。→91「見本誌チェック」導入
[1990] 水沢めぐみ「姫ちゃんのリボン」(92アニメ)
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